未来優駿2013　-　予想王TV＠SANSPO.COM

　 　 　 　

　 　 　 　

平和賞（船橋）１０月３０日

　１９５５年に創設された伝統のある重賞。６２年までは１２００メートル、８３年までは１５００メートル、以後は１６００メートルで実施。２００３年に東日本交流となり、２００６年からは地方交流で行われている。

ナイトバロンＶ！全日本２歳優駿へ

　３０日の船橋競馬第１１Ｒで行われた平和賞は５、６番手を追走した本田正重騎乗、単勝２番人気のナイトバロンが直線で外めから鋭い末脚を発揮し逃げた１番人気のファイトを捕らえると、これに３馬身差をつけて勝利した。鞍上の本田騎手は、これがうれしい重賞初制覇となった。１分４２秒９（稍重）。
　３着には７番人気でホッカイドウ所属のリュウノワンが入線した。なお、勝ったナイトバロンは全日本２歳優駿（１２月１８日、川崎、交流ＧＩ、ダ１６００メートル）の優先出走権を獲得し、同レースに向かう。

　　　　　　　　　　◇

◆本田正重騎手（ナイトバロン１着）「（自身の重賞初制覇に）素直にうれしい。少し掛かったが、手応えは抜群だった。馬体的にも精神的にも伸びしろがある」
◆出川克己調教師（同）「２歳のわりに、走り方がしっかりしているタイプ。もっと成長していくと思うし、距離も長い方が良さそう」
◆張田京騎手（ファイト２着）「スタートが速く自然とハナに立った。まだ自分のスタイルが決まっていないから、今後はしまいを生かす競馬をしたい」
◆五十嵐冬樹騎手（リュウノワン３着）「少しフワフワしていて、まだ幼い面がある。でも、しまいはしっかり伸びていた」
◆左海誠二騎手（ソードオブホロウ４着）「今回はハミをとってくれたから、やはり地元の方がよさそう。ただ、テンションはだいぶ上がっていたし、精神面の成長がほしいね」
◆酒井忍騎手（エスティロックオン５着）「幼い面を出したが、最後はいい脚を使ってくれた。馬体が成長してくれば楽しみ」

　　　　　　　　　　◇

ナイトバロン　父ティズナウ、母バロネスサッチャー、母の父ヨハネスブルグ。鹿毛の牡２歳。船橋・出川克己厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は（有）キャロットファーム。戦績４戦２勝。獲得賞金１２３０万円。重賞は初制覇。平和賞は、出川克己調教師が２０１０年ヴァインバッハに次ぐ２勝目、本田正重騎手は初優勝。

本紙の狙い

　ファイトは重賞２勝馬アメイジアの半弟で、デビューから【２・１・０・０】の好素材。初マイルの前走を２馬身半差で逃げ切ったことに加え、その優秀な勝ち時計からも重賞級の素質がある。今回は同型もいるが、番手でも競馬ができるのは強み。再度船橋のマイルが舞台なら、重賞初制覇に期待がかかる。

　ホッカイドウで強敵にもまれてきたライブリーソウルが相手の筆頭。ブリーダーズゴールドジュニアＣは離された５着だが、その距離経験は強み。前走も上々の粘りを見せており、初の左回りさえ克服できれば好勝負になる。ウィーゴーの前走は勝ち馬にぴったりとマークされる厳しい展開。それでも崩れなかったのは地力の高さの証明で、展開次第でＶ争いも可能だ。

主な優勝馬

　５７年ダイゴホマレ（日本ダービー、ＮＨＫ杯、全日本３歳優駿など）、５９年オンスロート（有馬記念、天皇賞・春、秋の鞍＝現・東京大賞典、全日本３歳優駿）、７３年スピードパーシア（東京大賞典、全日本３歳優駿など）、９０年アーバントップ（羽田盃、京浜盃など）、９３年スペクタクル（羽田盃、黒潮盃、アフター５スター賞など）、０１年ヒミツヘイキ（ユニコーンＳ、報知グランプリＣなど）、０４年シーチャリオット（東京ダービー、羽田盃、全日本２歳優駿２着など）、１２年インサイドザパーク（東京ダービー、鎌倉記念など）