日本テレビ盃2021のタイトルイメージ

レース結果

【日本テレビ盃】大井の7歳牝馬サルサディオーネ会心の逃げ切りV!

日本テレビ盃のレース結果

 9月29日の船橋11Rで行われた第68回日本テレビ盃(3歳以上オープン、交流GII、ダート・左1800メートル、別定、11頭立て、1着賞金=3200万円)は、矢野貴之騎手騎乗の2番人気サルサディオーネ(牝7歳、大井・堀千亜樹厩舎)が10番の外枠スタートから内に切り込んでハナを奪いレースを進めると、直線では二の脚を使って逃げ切り先頭でゴール。JBCクラシックを占う注目の一戦を制した。タイムは1分53秒5(良)。

 半馬身差の2着には直線で猛烈に追い込んだダノンファラオ(3番人気)、さらに1馬身遅れた3着にメイショウダジン(5番人気)が入った。なお、10カ月ぶりの復帰戦となった1番人気のクリソベリルは2番手追走から直線伸び切れず6着に敗れた。

 日本テレビ盃を勝ったサルサディオーネは、父ゴールドアリュール、母サルサクイーン、母の父リンドシェーバーという血統。青森県・荒谷牧場の生産馬で、馬主は菅原広隆氏。



レース展望

日本テレビ盃レース展望のクリソベリル

 『第68回日本テレビ盃』(JpnII、ダート1800メートル)が29日、船橋競馬場で行われる。2019年の覇者でJRA賞最優秀ダートホースのクリソベリルが待望の復帰。JBCクラシックを占う意味でも見逃せない一戦だ。

         ◇

 【見解】実績、実力ともに最上位のクリソベリル。けがからの復帰戦となるが調整は順調で、本来の走りを披露できるはずだ。ダノンファラオはスムーズに進められれば逆転も。南関勢からは完全復活を狙うノンコノユメ、連勝中のサルサディオーネを警戒したい。


◆クリソベリル
 再起を懸けて、船橋の地からダート王者が始動する。クリソベリルは昨年、『国内に敵なし』の勢いで突き進んだが、チャンピオンズC(GI)でまさかの4着敗退。レース後に右後肢の故障が判明したように、状態面が災いして不本意な結果に終わった。長期の戦線離脱を挟んで、約10カ月ぶりの実戦を迎える。

 8月24日の帰厩後は坂路でじっくりと乗り込まれ、2週前の9月16日には川田将雅騎手を背に4ハロン51秒5、ラスト1ハロン12秒8をマークし、内の古馬2勝クラスと併入。生野賢㆒調教助手は「追うごとに良くなっているし、体もしっかり使えています。久々なのでどうかですが、強いレースを見せてほしいです」と良化を実感しており、かつての調子を取り戻してきている印象だ。日本テレビ盃は3歳時、初対決の古馬を下して12月の大舞台制覇のステップとしたレース。再びの覇権掌握へ向けて、注目の復帰戦を1着で飾りたい。


日本テレビ盃レース展望のダノンファラオ

◆ダノンファラオ
 帝王賞(JpnI)9着のダノンファラオ。前走は2番手追走から流れたペースにのまれ、直線で失速。秋初戦で立て直しを図る。岡勇策調教助手は「休み明けですが、乗り込み量は十分ですし、太いのもいつもよりはましな感じ。少しもまれ弱いので地方のバラける展開は合っていると思う。船橋に勝ち鞍がありますし、スムーズならやれていい」と期待を寄せる。昨年7着のリベンジを果たし、ダート界の頂点へ名乗りを上げたい。


日本テレビ盃レース展望のノンコノユメ

◆ノンコノユメ
 南関東重賞でも精彩を欠いていたノンコノユメだが、前走の帝王賞は本来の末脚を発揮して2着。GI馬の意地を見せるとともに、9歳でも衰えのないことを示した。「帝王賞のときは牧場で乗り込まずにゆっくりさせて、入厩してから仕上げたのが結果に結びついたのだと思う。今回も同様の調整で、時計を出すたびに良くなっている。重めもなく、仕上がりは十分」と荒山勝徳調教師。船橋コースにも不安はなく、完全復活へ向けて期待が高まる。


日本テレビ盃レース展望のサルサディオーネ

◆サルサディオーネ
 重賞5勝のうち、3勝を船橋で挙げているサルサディオーネ。前2走はともに川崎のマイル戦だったが、持ち前のスピードと粘りを発揮して連勝を果たした。前走の直後、矢野貴之騎手は「少し間隔があいてボケている感じはあった」と話しただけに、使ったことでさらにピリッとしてくるはず。1800㍍なら自分のリズムで逃げられる可能性も高く、ペース次第で流れ込む。


日本テレビ盃レース展望のメイショウダジン

◆メイショウダジン
 メイショウダジンは前走の3勝クラスを2馬身差で完勝。4コーナーで前を射程に入れ、直線でもしっかりと脚を伸ばして差し切った。松永昌博調教師は「前回はいい勝ちっぷりだったね。今回は相手も強くなるし、大跳びのタイプなので地方の小回りコースへの対応も鍵になる。それでも、いま本当に力をつけているし、状態面も安定しているので、この状況でどこまで通用するかだね」と充実ぶりに目を見張る。


日本テレビ盃レース展望のラストマン

◆ラストマン
 クリソベリルのいとこにあたるラストマン。前走のマーキュリーカップ(JpnIII)は、先行した2頭が後続を突き放す厳しい展開となったが、7番手追走から上がり3ハロン2位をマークしての5着。重賞初挑戦としてはまずまずのレース内容だった。「Wコースであまり動くタイプではないですが、最近はこの馬にしてはいい時計でしっかり動けています。クラス慣れしてくれば能力的には十分やれる馬。強い相手にどこまでやれるかですね」と斎藤吉則調教助手。1度使った上積みを含め、前走と相手関係の違う今回でどこまでやれるか。


◆シュプレノン
 金盃で4着歴があるシュプレノン。叩き3戦目だった前走で勝利を挙げ、軌道に乗ってきた印象だ。相手は一気に強化されるが、先行勢が激しくやり合えば上位争いに加われそう。



出馬表

日本テレビ盃2021の出馬表




過去10年成績&データ

日本テレビ盃2021の10年表

 ●データ =過去10年

 ▼人気…1番人気【7・0・2・1】、2番人気【0・3・3・4】、3番人気【1・6・2・1】。昨年は5→3→7番人気の決着で波乱も、基本的に人気馬の信頼度は高く堅実なレース。単勝平均配当330円、馬連平均配当500円

 ▼所属…JRAが全20連対(栗東15、美浦5)の独壇場

 ▼年齢…5歳が最多の7連対。以下は6歳が5連対で続く。4歳が4連対、7歳が2連対、3歳と8歳が1連対

 ▼実績…連対延べ20頭中17頭にダート重賞勝ちかJpnⅠで2着の実績

 ▼脚質…【逃4先12差4追0】



レース概要

日本テレビ盃のコース画像

開 催 日:2021年9月29日(水)

距  離:ダート左回り1,800m

出走資格:サラブレッド系 3歳以上

1着賞金:3,200万円

負担重量:3歳53kg、4歳以上56kg、牝馬2kg減

2020年9月29日以降2021年9月24日まで、GI・JpnI競走1着馬2kg増、GII・JpnII競走1着馬1kg増。2020年9月28日以前のGI・JpnI競走1着馬1kg増(ただし、いずれも2歳時の成績を除く)



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