京成盃グランドマイラーズ2021のタイトルイメージ

レース結果

【京成盃グランドマイラーズ】1番人気カジノフォンテンが連覇を達成!

京成盃グランドマイラーズのレース結果

 今年からSIIに昇格した京成盃グランドマイラーズが8日、船橋競馬場で8頭によって争われ、先手を奪った張田昂騎乗で1番人気のカジノフォンテンが、追いすがる3番人気のタービランスをクビ差振り切って、このレース連覇を達成。交流GI川崎記念に続く重賞連勝を決めた。タイム1分38秒1(良)。次走はかしわ記念(5月5日、船橋、交流GI、ダ1600メートル)の予定。

 ◆張田昂騎手(カジノフォンテン1着)「かしわ記念を見据えて、前が止まる馬場でも逃げた。最後は少し止まったので納得のレースではないが、次へ向けて、また頑張りたい」
 ◆山下之調教師(同)「仕上がり途上だったが、負けられないと思っていたし、いいペースで逃げられた」
 ◆笹川翼騎手(タービランス2着)「気持ちを切らさず走ってくれて、真っ向勝負で頑張ってくれた。ただ、多頭数のほうが力を発揮できる」
 ◆内田利騎手(チェスナットコート3着)「最近は調子がいい。速い時計の決着でも、末脚を爆発させてくれた」
 ◆森泰斗騎手(グレンツェント4着)「いい展開だと思ったが切れなかった。上位2頭が強かった」
 ◆矢野貴騎手(アクアリーブル5着)「出遅れて、自分の競馬ができなかった」

■カジノフォンテン 父カジノドライヴ、母ジーナフォンテン、母の父ベストタイアップ。栗毛の牡5歳。船橋・山下貴之厩舎所属。北海道登別市・登別上水牧場の生産馬で、馬主は吉橋興生氏。戦績20戦11勝。獲得賞金1億7685万円。重賞は2020年SIII京成盃グランドマイラーズ、SII勝島王冠、21年交流GI川崎記念に次いで4勝目。京成盃グランドマイラーズは山下貴之調教師、張田昂騎手ともに昨年に次いで2勝目。



レース展望

京成盃グランドマイラーズレース展望のカジノフォンテン

 『第24回京成盃グランドマイラーズ』(SII、ダート1600㍍)が8日、船橋競馬場で行われる。地方馬の最右翼カジノフォンテンを筆頭に前走復活Vのキャプテンキング、牝馬2冠馬アクアリーブルなど豪華メンバーがそろった。秋、初夏と施行の時季がうつろい、今年から春のマイル王決定戦として新たな1ページが始まる!

         ◇

 【見解】川崎記念(JpnI)でJRA勢を㆒蹴したカジノフォンテン。南関同士なら㆒枚上で、マイルも得意。別定58㌔でも負けられない。堅実に走るタービランス、前走の勝利で波に乗りそうなキャプテンキングが相手候補。

◆カジノフォンテン
 川崎記念(JpnI)で3馬身差の完勝劇を演じたカジノフォンテン。3歳の春まではもうひと押しの成績が続いたが、昨年暮れの東京大賞典(GI)でも2着に健闘するなど、国内ダートのトップクラスに成長した。今回は約3カ月ぶりだが、「前走後は1週間ほど楽をさせて、徐々に立ち上げてきた。ここへきて調教でも時計が出るようになり、着実に上向いている。最近はゆったりとした競馬をしてきたから、マイルの流れに対応できるかが鍵だけど、南関同士なら58㌔でも好勝負をしてくれると思う」と山下貴之調教師。昨年、重賞初制覇を飾ったこのレースで、ひと回り成長した姿を見せられるか。


京成盃グランドマイラーズレース展望のキャプテンキング

◆キャプテンキング ※出走回避
 休み明けのフジノウェーブ記念を勝利したキャプテンキング。2018年から19年にかけて重賞4連勝を果たした実績馬が、完全復活を印象づけた。昨年のこのレースは10着に敗れているが、的場直之調教師は「暑い季節が苦手だから、この時期に移ってくれたのは好材料だね。前走よりも状態は上がっているし、船橋も問題ないから」と、連勝に期待を寄せている。


京成盃グランドマイラーズレース展望のタービランス

◆タービランス
 昨秋の戦列復帰後、埼玉新聞栄冠賞と報知オールスターCを勝利したタービランス。自在性が出たことで、以前の勝ちみの遅さを払拭した印象だ。前走の勝ち馬カジノフォンテンも出走を予定しているのは気になるが、2㌔の斤量差がついたのは好材料で、「しっかり乗り込んできて好仕上がり。マイルに不安はなく、(別定)56㌔で出走できるのもいい。船橋も相性がいいから期待している」と水野貴史調教師も意気込んでいる。ここも大崩れは考えにくい。


京成盃グランドマイラーズレース展望のグレンツェント

◆グレンツェント
 グレンツェントは8戦続けて3着以内をキープ。0秒3差に迫った前走のフジノウェーブ記念も好内容で、目下の充実ぶりは明らかだ。「前走は前残りの展開のなかで3着だったからね。左回りのマイルは得意だから、期待して出す」と藤田輝信調教師。


◆アクアリーブル
 昨年の南関牝馬2冠を制したアクアリーブル。桜花賞勝ちに加え、前走のオープンで2着、東京シンデレラマイルでは3着と距離適性は十分。スムーズに先行できれば流れ込みが可能だ。


◆アドマイヤゴッド
 アドマイヤゴッドは19年のゴールドCで3着があり、重賞でも互角の力がある。前走を制した直後、今野忠成騎手が「気難しいが、間隔をあけて体が楽になっていたのか、しっかり走ってくれた。今後も気持ちが乗れば」と話しただけに、気分良く走れれば勝機がある。


◆フレッチャビアンカ ※出走回避
 フレッチャビアンカは昨年のダービーグランプリの勝ち馬。前走は7着だが、転入初戦で0秒7差に追い込む上々の内容だった。上積みが見込める今回は前進可能だ。




出馬表

京成盃グランドマイラーズ2021の出馬表


過去10年成績&データ

京成盃グランドマイラーズ2021の10年表

 ●データ =過去10年

 ▼人気……1番人気【5・1・0・4】、2番人気【1・2・1・6】、3番人気【2・1・3・4】。6番人気以下が2勝を含む6連対と波乱含み。単勝平均配当850円、馬連平均配当3580円

 ▼所属……船橋が7勝を含む10連対でトップ。ほかに大井が7連対、浦和が3連対と続く

 ▼性齢……6歳と5歳がそれぞれ5連対でトップタイ。4歳が4連対で続く。以下は7歳、8歳がそれぞれ3連対。牝馬は【0・2・2・3】

 ▼脚質……【逃7先10差3追0】で、勝ち馬全10頭を含む連対16頭が3コーナー3番手以内と前めで運べる馬が有利。逃げは【5・2・1・2】と好成績を収めている



レース概要

京成盃グランドマイラーズのコース画像

開 催 日:2021年4月8日(木)

距  離:ダート左回り1,600m

出走資格:サラブレッド系 4歳以上

1着賞金:2,100万円

負担重量:A1級56kg、A2級54kg、B1級以下53kg、牝馬2kg減、南半球産の4歳馬は1kg減
2021年4月5日以降のダートグレード競走・JRA重賞競走勝馬は2kg、南関東SI・SII重賞競走の勝馬は1kg加増する(3歳限定の成績を除く)



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