習志野きらっとスプリント2021のタイトルイメージ

レース結果

【習志野きらっとスプリント】コパノフィーリングが重賞初V

習志野きらっとスプリントのレース結果

 地方競馬スーパースプリントシリーズ2021の最終戦「習志野きらっとスプリント」(SI、ダート1000メートル)が21日、船橋競馬場の第11レースで争われ、森泰斗騎乗でハナを奪った2番人気コパノフィーリング(船橋・新井清重厩舎、牝4歳)が後続を突き放して快勝。重賞初制覇を成し遂げた。タイム58秒6(良)。3馬身差の2着には外から猛然と追い込んだ1番人気キャンドルグラスが入り、さらに半馬身差の3着はしぶとく粘った11番人気フランシスコダイゴだった。

 コパノフィーリングはJRAで9戦3勝の戦績を残して船橋に移籍。転入初戦となった前走の閃光スプリントで勝利を挙げ、勢いに乗ってここに駒を進めていた。管理する新井清重調教師は、2006年エンプレス杯(ローレルアンジュ)以来、15年ぶりの南関東重賞Vとなった。

    ◇

◆森泰斗騎手(コパノフィーリング1着)「前走からの上積みが大きく、時計も含めて素晴らしい内容だった。交流重賞も含めて活躍してくれると思う」

◆新井清重調教師(同)「道中の手応えが良かったし、時計の速い馬場だったのも良かったかな。次走は馬の様子を見て決める」

◆御神本訓史騎手(キャンドルグラス2着)「道中の進みが今ひとつなのは、いつもと同じ。枠順と時計を考えれば、力を出し切っている」

◆今野忠成騎手(フランシスコダイゴ3着)「中団からの競馬をイメージしていたけど、思ったよりいい位置につけられた。最後もよく我慢してくれた」

◆笹川翼騎手(アドバイザー4着)「力は出してくれたと思うけど、1200メートルを使ってきたからか、スタートでもたついた」

◆西啓太騎手(クルセイズスピリツ5着)「砂をかぶっても競馬ができるようになった。ただ、3コーナーで狭くなったので、スムーズだったら違った」



レース展望

習志野きらっとスプリントレース展望のキャンドルグラス

スーパースプリントシリーズ2021の最終戦『第11回習志野きらっとスプリント』(SI・左ダート1000メートル)が21日、船橋競馬場で行われる。船橋記念の覇者キャンドルグラスやトライアルを完勝したカプリフレイバー、3連勝と勢いに乗るアドバイザーなど快足馬が集結。熱気を帯びる7月のハートビートナイターで、地方を代表するスピード自慢がアツい電撃バトルを繰り広げる。

         ◇

 【見解】船橋5ハロンで重賞2勝を挙げているキャンドルグラス。交流重賞でも好走しているように地力は高く、強靭な末脚も魅力。3度目の重賞制覇が期待できる。勢いに乗るカプリフレイバー、安定感抜群のアドバイザーも好勝負。

◆キャンドルグラス
 キャンドルグラスは東京スプリント(JpnⅢ)で2年連続3着、JBCスプリント(JpnI)でも5着に健闘しているように、国内のダート短距離路線ではトップクラスの能力がある。加えて、サンケイスポーツ盃船橋記念を連覇、昨年のこのレースでも2着しているように、船橋5ハロンにも不安はない。川島正㆒調教師は「前走後は放牧に出して、帰厩後も順調に調整できている。1000~1400メートルなら問題なく力を発揮できるし、地元の大きい舞台だから頑張ってほしいところ」と意気込み十分。定量戦なのも好材料で、持ち前のパワフルなスピードを示すに違いない。


習志野きらっとスプリントレース展望のカプリフレイバー

◆カプリフレイバー ※出走取消
 昨年のサンケイスポーツ盃優駿スプリントを制したカプリフレイバーにも注目だ。今年のサンケイスポーツ盃船橋記念でも3着に食い込んだように、地元の5ハロンはOK。前走の川崎スパーキングスプリントで2馬身半差の完勝劇を演じたように、勢いにも乗っている。稲益貴弘調教師は「前走は強い内容だったし、その後も順調に調整できている。短いところならしまいもしっかり伸びてくれるので、スタートさえ五分に切れれば」と好勝負を期待する。


習志野きらっとスプリントレース展望のアドバイザー

◆アドバイザー
 アドバイザーはA2の身だが、デビューから【13・5・1・1】で6着以下がない好成績。今年のサンケイスポーツ盃船橋記念でも半馬身差の2着と、南関でも屈指のスプリント能力を示している。「間隔はあいたけど、中間の動きも良く順調な仕上がりを見せています。結果を出している舞台だし、チャンスはあると思います」と佐藤裕太調教師。初のタイトルを獲得できるか、注目が集まる。


習志野きらっとスプリントレース展望のポッドギル

◆ポッドギル
 5ハロン以下で【3・3・3・2】と安定した走りを見せるポッドギル。前走の川崎スパーキングスプリントでも3着と、持ち前のスピードを発揮している。「差しの届くコースだし、展開的にも向きそう。うまくスタートを決めてくれれば」と鈴木啓之調教師。


◆コパノフィーリング
 コパノフィーリングはJRAで3勝を挙げ、船橋に転入。その初戦となったトライアルで勝利し、ここへ駒を進めてきた。「使った上積みはあるが、前走はスタートが今ひとつだったので、ゲート次第」と新井清重調教師。スタートさえ決まれば、重賞でも好勝負になる。


◆クルセイズスピリツ
 クルセイズスピリツは大井5ハロンのレコードホルダー。2018年のこのレースで2着したように、船橋コースもOKだ。脚質に幅が出てきたのも強調材料で、休み明けでも軽視できない。


◆アザワク
 ホッカイドウ競馬所属のアザワクは昨年のこのレースで0秒4差の4着。当時と同じく、地元のグランシャリオ門別スプリントを勝って臨むローテーションだけに、今年も侮れない存在だ。




出馬表

習志野きらっとスプリント2021の出馬表


過去10年成績&データ

習志野きらっとスプリント2021の10年表

 ●データ =過去10年

 ▼人気……1番人気【5・2・1・2】、2番人気【2・2・2・4】、3番人気【3・1・1・5】。全10勝を1~3番人気で独占。単勝平均配当320円、馬連平均配当940円

 ▼所属……笠松所属のラブミーチャンが第1回から3連覇。ほかは船橋が3勝2着3回、大井が2勝2着5回で、浦和が2勝2着1回、北海道が2着1回

 ▼年齢……8歳、6歳、4歳が最多タイの4連対。ほかに7歳と5歳が3連対、3歳が2連対

 ▼実績……連対延べ20頭中、勝ち馬7頭を含む15頭がダート1200㍍以下の重賞を勝っていた

 ▼脚質……【逃7先9差4追0】。逃げ、先行が中心



レース概要

習志野きらっとスプリントのコース画像

開 催 日:2021年7月21日(水)

距  離:ダート左回り1,000m

出走資格:サラブレッド系 3歳以上

1着賞金:3,100万円

負担重量:3歳54kg、4歳以上56kg、牝馬2kg減



重賞結果一覧

かしわ記念のバックナンバー
東京湾カップのバックナンバー
若潮スプリントのバックナンバー
京成盃グランドマイラーズのバックナンバー
マリーンカップのバックナンバー
ダイオライト記念バックナンバー