小雨が降り出して公式発表では斑走路となった2日目2Rは、飯塚の34期生・長田稚也が森谷隼人の2着に入って準々決勝Bへの進出を果たした。
「晴れのつもりで走りました。初日は滑りが気になったけど、タイヤを換えて、エンジンもキャブなどセッティングを変えたら感じは良くなりました。曇ってタイヤが滑らなかったことも大きいですね。ただ、レースは最後に森谷(隼人)さんをかわせるかなあと思ったけど、タイミングが合わなくて迷ってしまった。うまく乗ることができませんでした」とレースを振り返りつつ反省の弁。
「試走はコーナーで張ってしまった。少し止まりが甘かったので、そこを求めてヘッド回りなどの調整を考えています」と整備の方向性を明かす。
雨が降る可能性が高まっているが、近況の湿走路の感触を聞くと、「雨はアウトが利かないと厳しい。最近はインを走る練習をしたり、セッティングもいろいろと違うことをやっているんですけど全然駄目。なかなかインが利く雨は乗れないです。だから、少しでも外が食い付いてほしい」と雨なら外めが利く走路を切望していた。
前節は川口のオールスターに出場。SGの舞台を初めて経験した。「オールスターに出させてもらって、足りていない部分が見つかりました。1周目の位置取りと、レース道中の状況判断などですね。乗るほうも、整備の面でもいつも以上にいろいろと勉強させてもらいました。最重ハンデになってからはアウトばかり走っていては厳しい。腰回りをいろいろ整備して、インからも抜いていけるようにフォームを改善しているんです」と課題を挙げ、それを克服しようと熱心に取り組んでいる。
「インが強い浜松の雨は厳しいと思いますけど、ひとつでも上の着を目指して準決勝に進みたい」と意気込んだ。
大会3日目は8Rの準々決勝Bに出走。売り出し中の飯塚の新鋭の走りに注目したい。(佐藤雄二)