伊勢崎の28期生・三浦康平が、マシンの仕上げに苦しんでいる。初日は6着で、大整備を施して臨んだ2日目1Rは7着。
「初日は車速が全くなかったし、ブレーキが利かなくてコーナーも曲がらなかった。急にエンジンが駄目になってきたのもあって、新品のクランクを買って入れ替えたんです。感触は変わったけど、試走で前を走る別府(敬剛)さんについてもいけなかった。レースでもフロントが軽くて逃げる症状も変わらずあるし、思い切り走れなかった」と整備の成果はまだ出ていない様子だ。
3日目に向けては「足回りを良くしたいから新品のオイルフォークに換えつつ、プラスαでエンジンも上積みを求めてセッティングをやってみます」と整備の手は緩めない。
そして「1着を取っても準決勝に進めるか分からないけど、もっと状態を良くさせて狙っていきたい」と意気込んだ。
燃える材料もある。11月の飯塚SG日本選手権で優出(7着)を果たし、2011、17年に次ぐ5年ぶり3度目の出場が決まっているスーパースター王座決定戦のトライアル戦が年末に待ち構えているからだ。
「もうあと1カ月ですからね。ずっと動いてくれなくてもいい。年末まで動いてくれればいいんです。もっとピーキーなエンジンを作りたいんですよ。今節は賞金を持ち帰るつもりはないし、部品代を惜しむつもりもない。今の段階では大赤字ですけどね」
大会3日目は8Rに出走。〝年末の大一番〟を見据えて急ピッチで仕上げにかかる伊勢崎の支部長が、赤字覚悟の部品交換でマシンを激変させるつもりだ。(佐藤雄二)