船橋オートレース場が2016年3月に廃止され、浜松に移籍した28期生の小林悠樹が、〝元船橋〟の看板を背負って戦いに挑む。
「デビューして船橋に配属されたときは、速い人ばかりで気が抜けなかった。練習して整備をしないと追い付けなかった。周りの方々にいろいろ面倒を見てもらったおかげで最高ハンデで走れるようにもなったし、A級2位にまでなれた。それに廃止になる最後のプレミアムカップにも出場することができたんです。いい思い出です」と当時を懐かしく振り返った。
「移籍先は、川口、伊勢崎、浜松の順で希望したけど、住所が神奈川だったので浜松に配属されてしまったのかなあ。確か第三希望になったのは自分だけだったと思う。希望はかなわなかったけど、いまの地元は仲のいい同期もいるし、居心地が良すぎて力が抜けちゃているのかも」と苦笑した。
今節は〝元船橋〟の枠で走る企画レースとなるが「団体戦で得点に貢献できるように一走一走を頑張ります。浜松は走る機会も多いので、その利を生かしたい」と意気込んだ。
また、エンジンの状態を聞くと「少し前まで悪かったけど、セッティングが見つかり、最近は普通には動いているから大きな整備の予定はない。こんな自分でも9度も優勝ができたし、10度目の優勝が当面の目標です。まあ、今節は厳しいかな。初日は天気が微妙だけど、晴れで走りたい」と湿走路は苦手なだけに、良走路でのレースを切望した。
初日は12Rに出走。いつになく気合が入っている〝モグちゃん〟が、得意とする逃げの展開に持ち込み奮闘する。(佐藤雄二)