１０００メートル以下で行われるスーパースプリントシリーズの開幕戦「第３回早池峰スーパースプリント」（ダート１０００メートル）が３日、盛岡競馬場で行われる。（写真は昨年の勝ち馬エーシンシャラク）

　ＪＲＡからの転入組が人気を集めそうだが、筆頭はタイセイファントム（牡１０）＝水沢・佐藤雅＝だろう。ＪＲＡ６勝の実績馬で、移籍初戦の絆カップでは交流重賞で上位争いを演じているラブバレットを撃破。転入後は【３１２０】と抜群の安定感を誇る。初の１０００メートルになるが、ＪＲＡ時代に１２００メートルのオープン特別勝ちがあり、前走のスプリント戦では２馬身半差で快勝。１０歳でも衰えは感じさせず、連勝の期待は大きい。

　コウセン（牡８）＝盛岡・桜田康＝は転入後、芝の重賞で３勝を挙げ、昨年の岩手の最優秀ターフホースに選ばれた。ダート短距離戦は２走前の水沢８５０メートルを５馬身差で圧勝。ここでもスピードは上位で、全６勝中４勝を挙げている左回りに替わるのは大歓迎。初の盛岡ダートでも軽視は禁物だ。

　オースミチャド（牡７）＝水沢・稲垣吉＝は、ＪＲＡ時代は主に芝路線を使われ、１２００メートルで２勝を挙げた。転入後はダートで（２）（１）着と適性を示し、今回と同舞台だった前走の走破時計（５８秒９＝重馬場）も優秀。今の充実ぶりは侮れない。