昨年からダービーシリーズ競走となった『第２回石川ダービー』（２０００メートル）が２９日、金沢競馬場で行われる。（写真は昨年の勝ち馬ヴィーナスアロー）

　１冠目の北日本新聞杯（１７００メートル）を圧勝したのはノブイチ（牡３）＝金沢・鈴木長。門別から転入後は先行力を武器に【６・１・０・１】で、馬券圏外は名古屋に遠征した４走前（５着）だけ。その後は危なげないレース運びで３連勝中。特に北日本新聞杯は２着を２秒１も引き離す大楽勝だった。今回は初の２０００メートルだが、前走の内容なら距離が延びても不安はないだろう。２冠達成は十分に狙える。

　昨年１１月の重賞・兼六園ジュニアＣ（１５００メートル）で、２着のノブイチにクビ差まで迫ったエムザックヒーロー（牡３）＝金沢・加藤義。北日本新聞杯では勝ち馬に大きく離されたが、直線で馬群の外側からしぶとく伸びて連対を確保した。同馬も２０００メートルは未経験だが、前走のようにロスなく立ち回ってどこまで迫れるか。

　第１回の優勝馬ヴィーナスアローを送り出した金沢・金田一厩舎からはマナレア（牝３）が出走を予定。４００キロ前後の小柄な馬体ながら牡馬相手に上位争いを演じ、北日本新聞杯では３着と健闘。父のフリオーソから距離延長は大歓迎で、２年続けて牝馬のダービー制覇なるか注目だ。