マリーンカップのタイトルイメージ

レース結果

【マリーンC】ショウナンナデシコが8馬身差の圧勝!重賞V2

マリーンカップレース結果

 4月13日の船橋11Rで行われた第26回マリーンカップ(JpnIII、3歳以上オープン、牝馬、別定、ダート・左1600メートル、13頭立て、1着賞金=2500万円)は、吉田隼人騎手の2番人気ショウナンナデシコ(5歳、栗東・須貝尚介厩舎)が大外枠から好スタートを決めて2番手につけると、直線入口で先頭に抜け出し独走。3月に行われたエンプレス杯に続く重賞2連勝を、後続に8馬身差をつける圧倒的な走りで決めた。タイムは1分41秒3(良)。

 2着に先手を奪ったサルサディオーネ(1番人気)が粘り込み、さらに1馬身差の3着には中団から脚を伸ばしたレーヌブランシュ(4番人気)が押し上げた。3番人気のレディバグは、中団から伸び切れず5着に敗れている。

 マリーンカップを勝ったショウナンナデシコは、父オルフェーヴル、母ショウナンマオ、母の父ダイワメジャーという血統。北海道日高町・天羽牧場の生産馬で、馬主は国本哲秀氏。通算成績は20戦7勝(うち地方3戦2勝)。重賞は22年エンプレス杯(JpnII)に続き2勝目。マリーンカップは須貝尚介調教師、吉田隼人騎手ともに初勝利。



レース展望

マリーンカップレース展望のショウナンナデシコ

 『第26回マリーンカップ』(JpnIII、ダート1600メートル)が13日、船橋競馬場で行われる。勢いに乗るショウナンナデシコを筆頭としたJRA勢と、2度目の制覇を狙うサルサディオーネ率いる地方勢が激突する。春のダートマイル女王に輝くのはどの馬か──。

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 【見解】 本格化したショウナンナデシコを中心視。前走を見ても申し分ないレースぶりで、実力は頭㆒つ抜けた存在。重賞連勝は濃厚とみる。マイルでは実績上位のサルサディオーネ、レディバグを相手に据える。


◆ショウナンナデシコ
 ショウナンナデシコは前走のエンプレス杯(JpnII)で待望の重賞初制覇を果たした。昇級後は【2・2・0・0】のパーフェクト連対で、2走前のTCK女王盃(JpnIII)では女王テオレーマを相手にクビ差2着。牝馬ダート路線ではトップクラスの実力があり、重賞連勝に期待がかかる。「前走後は少し楽をさせて放牧に出しました。今回はマイルに距離短縮になりますが、自在性はありますからね。斤量57キロは馬格があるので気にしていませんが、初めてのナイターはやってみないと分かりませんね」と安楽㆒馬厩務員。久々のマイル、初ナイターと懸念事項はあるものの、ここでも力の違いを見せてくれるはずだ。


マリーンカップレース展望のサルサディオーネ

◆サルサディオーネ
 牡馬が相手の日本テレビ盃(JpnII)を含め、船橋で重賞4勝を挙げているサルサディオーネ。2020年に当レースを制しており、昨年は3着。マイルでは実績最上位だ。前走のエンプレス杯は1馬身半差の2着に逃げ粘る上々の内容で、「その後は2週間ほど短期放牧へ。元気いっぱいだし、落ち着きもある。(別定)58キロだけど、牝馬同士なので、いつも通り自分のペースで行ければ」と堀千亜樹調教師。展開次第で逃げ切りが可能だ。


マリーンカップレース展望のレディバグ

◆レディバグ
 レディバグは昇級後の近3走こそ馬券圏外だが、いずれも牡馬が相手のもの。兵庫ジュニアGP(JpnII)2着など早い時期から実力を示していただけに、牝馬限定戦のここなら㆒変が見込めそうだ。「中間はゲート練習をしているし、体調自体もいい。輸送だとカイバ食いが落ちるのと、初のナイターがどうかだが、まともに走ればここでも勝負になるはず」と北出成人調教師。


マリーンカップレース展望のレーヌブランシュ

◆レーヌブランシュ
 高い先行力が武器のレーヌブランシュ。前走のエンプレス杯は3着に敗れたが、スタートで後手に回ったのが大きく響いた。橋口慎介調教師は「(前走は)五分に出ていれば、また違った結果になっていたはず」と振り返り、「中間はゲート練習で縛り(ゲート内での固定)を続けていて、その効果も感じられます」と巻き返しへの感触をつかんでいる。今回はマイルに舞台が替わるが、スタートを決めて流れに乗れれば、前走以上のパフォーマンスが期待できる。


マリーンカップレース展望のクールキャット

◆クールキャット
 昨年のサンスポ賞フローラS(GII)を制したクールキャットは、これがダート初挑戦。奥村武調教師は「6日は相変わらずいい動きでしたし、好調を維持しています」と近況を伝える。マリーンCは過去25回で初ダートが【1・0・0・11】と苦戦必至だが、「大型馬でパワーがあるし、Wコースの動きだけ見れば適性はあると思っています。(交流重賞は)バラける展開になりやすいので、スムーズに運べれば」と指揮官は期待を口にする。


◆メモリーコウ
 メモリーコウは20年の当レースで、サルサディオーネの2着。今年のTCK女王盃でも地方最先着の5着に食い込んだように、力は衰えていない。「左回りに不安はないし、マイルなら積極的な競馬もできる。スムーズに追走できれば変わり身も」と鷹見浩調教師。




出馬表

マリーンカップ2022の出馬表


過去10年成績&データ

マリーンカップ2022の10年表

 ●データ =過去10回

 ▼人気……1番人気【5・2・1・2】、2番人気【3・3・2・2】、3番人気【1・3・2・4】。連対20頭中17頭が1~3番人気で上位人気が中心。ただし1番人気は5連敗中で、近年は心もとない。単勝平均配当290円、馬連平均配当980円

 ▼所属……JRAが15連対(栗東11、美浦4)。ほかに大井が3連対、船橋と川崎がそれぞれ1連対

 ▼年齢……5歳が7勝含む12連対で最多。4歳が4連対で続く。ほかに6歳が3連対、7歳が1連対

 ▼前走……連対20頭中8頭が重賞で連対。該当しなかった12頭のうち7頭は前々走で重賞を制していた。

 ▼実績……勝ち馬10頭中8頭が重賞ウイナー。残る2頭はそれぞれ1月にオープン入りしたばかりの5歳馬だった。同年のエンプレス杯3着以内馬は【3・2・2・4】と好相性

 ▼脚質……【逃6先11差3追0】。逃げ馬は6年連続で馬券圏内。また、連対16頭が4コーナー3番手以内だった



レース概要

マリーンカップのコース画像

開 催 日:2022年4月13日(水)

距  離:ダート左回り1,600m

出走資格:サラブレッド系 3歳以上牝馬

1着賞金:2,500万円

負担重量:負担重量:3歳51kg、4歳以上55kg(南半球産の3歳馬2kg、4歳馬1kg減)
ただし下記①~③のとおり加増する(2歳時の成績を除く)。
① 2022年4月8日までのGI及びJpnI競走1着馬3kg、GII及びJpnII競走1着馬2kg、GIII及びJpnⅢ競走1着馬1kg
② ①の重量に加え、G及びJpn競走通算3勝以上馬は1kg加増し、さらに2勝ごとに1kg加増する
③ 負担重量の上限は3歳54kg、4歳以上58kg(南半球産馬の上限は3歳52㎏、4歳57kg)



21年度の重賞結果

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