山陽の30期生・緒方浩一が、マシンの立て直しに意欲的だ。仕上げに苦しんだ前節の飯塚GⅡオーバルチャンピオンカップは、初日から6、5、8、7着で迎えた最終日に得意の斑走路で白星を挙げたものの、乗り味には満足していない。
「前節はサドルやハンドルなどを換えたり戻したり、いろいろやったんですけど、なかなかいいときの乗り味に戻らない。最終日に勝てたのは走路のおかげです」
2節前の浜松SG全日本選抜準決勝での落車の影響がまだ残っている様子だ。
「フレームの部品を換えて前検日の練習では気持ちよく乗れました。この乗り味を望んでいたんです。これでやっと安心してエンジンの整備に取りかかます」と部品交換を施して光明を見いだした。
「地元のグレードレースは優出が続いているので、今回も優勝戦に勝ち上がりたい。ランクからすると位置は厳しいけど、スタートも攻めます」ときっぱり。
大会初日は2Rに出走。昨年10月のGⅡ若獅子杯(3着)、12月のGⅠスピード王決定戦(6着)と地元のグレードレース優勝戦では好走が目立つ30期生が、そのスピードを見せつけてシリーズを盛り上げる。(佐藤雄二)