大井競馬場開場70周年、現存世界唯一の両回りコースに

2020.3.31 05:02更新

大井競馬場

 TCK特別区競馬組合(大井競馬場)は30日、開場70周年を迎える2020年度の競走事業について会見を開き、左回りレースの導入を発表した。また、アニバーサリーイヤーならではの施策や3冠競走ボーナスなども導入。無観客競馬が続く現状だが、4月6日にスタートする新年度のトゥインクル競馬は新たな時代を築いていく。

 世界的にも類を見ない、新しいTCKコースが誕生する。大井競馬場に左回りレースの導入が決定。具体的な実施時期は未定だが、左右両回りでのトゥインクルレースを、2020年度内にあたる来年1月以降にスタートさせたいとした。

 距離は1650メートルを新設し、当面はこの距離でのみ、各開催日の最終レースに行う方針。また、1000メートルのスタート地点も設置が予定されている。将来的には左回り2000メートルのレースも施行したいという意向が示された。

 かつてJRAの東京競馬場が両回りだったが、1984年をもって左回りに統一。両回りだったメゾンラフィット競馬場(フランス)は、19年を最後に競馬開催を終了したため、現在、世界でも両回りの競馬場は存在しないとした。

 ダート競馬の本場である米国は、主要GIが全て左回りで施行されている。また、JRAでも2つのダートGIがともに左回りで実施されていることを踏まえての決定。同組合の斉藤弘副管理者は「東京大賞典は国際GIとなっているが、回りの問題で海外馬に出走を断られた経緯がある。大井在籍馬が他場に遠征したときにも力を発揮できるようになると思う」と話し、世界的にも珍しい左右両回りコースの導入に意欲を見せた。

 1950年に誕生した大井競馬場は、これまでにもゴール写真判定装置やスターティングゲートの採用、新馬券の販売など先進的な取り組みを実施してきた歴史がある。2020年度は開場70周年で、JBC競走も行われるアニバーサリーイヤー。新型コロナウイルスの影響で無観客競馬が続く現状だが、23区内にある唯一の競馬場は新たなステージに突入する。

 

★TCK2020年度事業概要

 ◆大井競馬場開場70周年事業 (1)TCKスーパープレミアム…開場記念日の5月2日は、全レースの全賭式(トリプル馬単を含む)の払い戻し率を80%に引き上げる。(2)3冠競走優勝馬にボーナス…羽田盃200万円、東京ダービー300万円、ジャパンダートダービー500万円(JRA、他地区所属馬を含む)、三冠馬1000万円が支給される。

 ◆新競走事業 (1)2歳重賞体系の充実…ハイセイコー記念はSIに、ゴールドジュニアーは名称がゴールドジュニアに変更され準重賞からSIIIに、それぞれ格上げされる。また、新設の準重賞として、12月に2歳の1200メートル戦「ジェムストーン賞」を施行。(2)左回りレースの導入…別項。

 ◆JBC史上初の2場開催 2017年以来、8度目の開催となるJBCは、11月3日に門別と2場で開催。クラシック(2000メートル)、スプリント(1200メートル)、レディスクラシック(1800メートル)は大井で、2歳優駿は同日に門別1800メートルで行われる。