【愛知杯】ルビーカサブランカ重賞初V 武豊は36年連続重賞制覇

2022.1.16 05:00更新

ルビーカサブランカ(右)が差し切って重賞初制覇。武豊騎手は36年連続のJRA重賞勝利だ(撮影・河田一成)

 7番人気のルビーカサブランカが中団から差し切り、重賞初挑戦で初制覇を飾った。武豊騎手(52)=栗・フリー=は、デビューした1987年から36年連続でJRA重賞勝利を達成した。

 華麗な手綱さばきで自身の記録を塗り替えた。52歳の武豊騎手がルビーカサブランカを重賞初挑戦で初制覇に導き、デビュー以来36年連続のJRA重賞Vを決めた。

 「年がばれちゃいますね。ハンデ(52キロ)も軽かったし、期待していました。きれいに前が開いて一気に抜け出しましたし、『我慢してくれ』と。ギリギリでしたね」

 ほおを緩めた名手が最内枠を存分に生かした。スタートを決めて、中団のインをロスなく追走。直線もぽっかり開いた内に進路を取り、鋭い末脚で抜け出すと、最後はマリアエレーナをアタマ差で振り切った。

 須貝調教師は「内枠と52キロをユタカがうまく生かしてくれた」と名手をたたえ、がっちりと握手。自己最高体重の476キロで勝利し、充実期を迎えた5歳馬に「トモ(後肢)に丸みが帯びてきて、すごく力がついてきた」と目を細めた。

 今後は未定だが、武豊騎手は「ここにきてやっと良くなってきたし、今後も楽しみです」と結んだ。素質が開花したルビーカサブランカが、牝馬路線を彩っていく。(斉藤弘樹)

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 ■ルビーカサブランカ…父キングカメハメハ、母ムードインディゴ、母の父ダンスインザダーク。栗毛の牝5歳。栗東・須貝尚介厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は金子真人ホールディングス(株)。戦績20戦5勝。獲得賞金1億2812万円。重賞は初勝利。愛知杯は須貝尚介調教師が初勝利。武豊騎手は2006年アドマイヤキッスに次いで2勝目。馬名は「花の名前」。

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