【有馬記念】ウマ能力値~S評価は2頭

2021.12.21 04:58更新

「センス」のエフフォーリア

 結局どの馬の能力が一番高いの? そんな読者の声に応えるべく、有馬記念の出走予定各馬の能力を、独自の視点で数値化した「ウマ能力値」を作成した。最高評価の「S」に輝いたのはクロノジェネシスとエフフォーリア。やっぱり2強の様相だが、「特徴・技能」の特殊スキルが発動すれば、逆転する馬も出てくるかも。

 総合評価「S」に輝いたのは、やはりあの2頭だった。グランプリ4連勝を狙うクロノジェネシスと、強い3歳馬エフフォーリア。能力値でもこの2頭の一騎打ちムードが漂っている。

 能力値の合計点で、エフフォーリアを1点上回ったクロノジェネシス。3歳の秋以降は2000メートルから2500メートルまで、崩れたことがなく、「スピード」と「スタミナ」でエフフォーリア以上のポイントを獲得した。昨年の有馬記念を勝っている女王に減点材料はほとんどない。完成度の違いが1点の差に出た。

 エフフォーリアは「センス」がクロノより上。ペースにかかわらず、いい位置で流れに乗ることができるレースセンスの高さは、確かに持って生まれたこの馬の長所だ。また、成長期にある3歳馬なので、能力値を超えるパフォーマンスをする可能性も。安定の女王クロノジェネシスか、まだ能力の底を見せていない3歳馬エフフォーリアか、どちらを軸馬にチョイスするか、ということになりそうだ。

 2強を追うのは総合評価「A」の菊花賞馬タイトルホルダー。3000メートルを逃げ切ったように「スタミナ」で10点満点の評価だ。特徴・技能の「逃げ◎」、「セーフティーリード」、「ロングスパート」が物語るように、先手を取って自分の形に持ち込んでしまえば、能力値以上の力を発揮する。

 他では「秋~冬馬◎」のアリストテレスは、今が旬の時期。「中山〇」も持っているので、今回は狙い目かも。「道悪◎」、「意外性」のモズベッロは雨が降れば一発長打の可能性が高まる。「善戦マン」のペルシアンナイトは3連単の相手には入れておいた方がいいかもしれない。

 ★アカイイト…総合評価C【絆で繋がった幸せの赤い糸】

 スピード7 スタミナ6 パワー8 根性7 センス6 合計34

 【特徴・技能】非根幹距離○ 急坂◎ 道悪○

 牡馬顔負けの好馬体の持ち主で、荒れ馬場、雨馬場をまったく苦にしないパワフル娘。今年は末脚にも磨きがかかり、馬体重が510キロ台のときに3勝をマーク。

 ★アサマノイタズラ…総合評価C【忘れたころの鬼の押し出し】

 スピード7 スタミナ6 パワー7 根性6 センス5 合計31

 【特徴・技能】中山得意 道悪○ 意外性

 3着以内に入ったのは中山コースのときだけで急坂をものともしない末脚が売り。先行脚質から追い込みにイメチェンして重賞初制覇を飾るなど意外性を持っている。

 ★アリストテレス…総合評価C【3冠馬を追い詰めた馬は強い説】

 スピード7 スタミナ8 パワー7 根性5 センス6 合計33

 【特徴・技能】秋~冬馬◎ 中山○ 非根幹距離○

 10~2月の時期は2勝2着4回の活躍。寒くなるにつれてやる気を出すタイプ!? 昨年の菊花賞で3冠馬コントレイルを苦しめた実力馬の復活がそろそろあっても…。

 ★ウインキートス…総合評価D【感謝の気持ちを伝えたい】

 スピード5 スタミナ7 パワー7 根性5 センス6 合計30

 【特徴・技能】非根幹距離◎ 中山◎ 内枠得意 

 父は“ゴルシ”ことゴールドシップで、中山コースはお手の物。長めの距離も得意で2400~2600メートルでは7戦して致命的な不利を受けた1戦以外は全て3着以内。

 ★エフフォーリア…総合評価S【人馬一体のキング&プリンス】

 スピード9 スタミナ8 パワー10 根性10 センス10 合計47

 【特徴・技能】横綱相撲 中山◎ 王者の風格

 競馬界の若きプリンスを背にほぼパーフェクトな成績。天皇賞・秋も制圧し、3歳馬ながら王者の風格が漂っている。馬場状態もコースも不問の“何でもできる男”。

 ★キセキ…総合評価C【メイクミラクル!】

 スピード5 スタミナ8 パワー9 根性6 センス4 合計32

 【特徴・技能】スタート遅め 荒れ馬場◎ 向こう正面マクリ

 4年前の菊花賞馬。世界レコードVのアーモンドアイの2着だったジャパンCなど、数々の名勝負を生み出した。これがラストラン。最後は助演男優賞で終わらない。

 ★クロノジェネシス…総合評価S【4連覇かかるグランプリ女王】

 スピード10 スタミナ9 パワー10 根性10 センス9 合計48

 【特徴・技能】非根幹距離◎ 道悪◎ コーナー得意

 強い相手と戦いながら力をつけ、中長距離で“最強の女王”までのぼり詰めた。雨馬場になれば無双レベルの強さ。1戦おきに勝利していて、今度は勝つ番か!?

 ★シャドウディーヴァ…総合評価C【影のように静かに迫る】

 スピード8 スタミナ5 パワー7 根性7 センス7 合計34

 【特徴・技能】大外一気 秋~冬馬○ 左回り向き

 秋から冬にかけて好走が目立つ。ジャパンCでは意表を突く先行策で見せ場を作ったが、瞬発力も相当なレベル。サウスポーの肩書を塗り替えて番狂わせを演じるか。

 ★ステラヴェローチェ…総合評価B【星3ついただきます】

 スピード8 スタミナ8 パワー10 根性7 センス7 合計40

 【特徴・技能】道悪◎ 馬群◎ 末脚一閃

 皐月賞3着、ダービー3着、菊花賞4着と3冠全て好走。1600~3000メートルまでどんな条件でも自分の末脚を発揮できるオールラウンダー。雨馬場なら能力3割増。

 ★タイトルホルダー…総合評価A【幻惑逃げの異色ステイヤー】

 スピード8 スタミナ10 パワー9 根性8 センス6 合計41

 【特徴・技能】逃げ◎ セーフティーリード ロングスパート

 スタートから先手を奪ったときは3戦3勝で自分の型にはめるとかなり強い。菊花賞もスロー逃げからのロングスパートで後続を幻惑し圧勝した。スタミナが豊富。

 ★ディープボンド…総合評価B【フランス帰りで任務に挑む伊達男】

 スピード6 スタミナ9 パワー9 根性8 センス6 合計38

 【特徴・技能】早め抜け出し 道悪◎ 急坂○

 “肉を切らせて骨を断つ”ロングスパートが武器。凱旋門賞の壁は厚かったが、その前哨戦では見事にミッションを遂行した。中山での潜入任務も成功させる!

 ★パンサラッサ…総合評価C【覚悟を決めた逃亡者】

 スピード8 スタミナ5 パワー6 根性7 センス5 合計31

 【特徴・技能】いきなりトップギア 逃げ◎ 玉砕覚悟

 ここ2戦は玉砕覚悟と思えるほどの大逃げを打ちながら、驚異的な粘り腰で連勝。新境地を開拓。大舞台でも“猪突猛進”でライバルたちのリズムを狂わせる。

 ★ペルシアンナイト…総合評価C【白星をもう一度!諦めナイト】

 スピード8 スタミナ6 パワー5 根性6 センス7 合計32

 【特徴・技能】小回り○ 末脚堅実 善戦マン

 1600~2000メートルを主戦場に戦ってきたが、昨年の有馬記念も勝ち馬から0秒6差と大きく負けていない。マイルCS以来、4年ぶりの勝利へ闘志は衰えていない。

 ★メロディーレーン…総合評価D【小さな体に秘める大きな野望】

 スピード3 スタミナ8 パワー7 根性6 センス6 合計30

 【特徴・技能】道悪◎ 長距離○ 急坂○

 菊花賞馬タイトルホルダーの姉。350キロ前後の超小柄な牝馬だが、スタミナと勝負根性に秀で、タフな馬場もOK。来年のサウジ遠征に弾みをつける好レースを。

 ★モズベッロ…総合評価C【またまた出るか大物食い】

 スピード6 スタミナ8 パワー8 根性6 センス6 合計34

 【特徴・技能】道悪◎ 意外性 巻き返し男

 強豪がそろった昨年の宝塚記念で3着、今春の大阪杯では2着。雨が降り出すと活気が増して、格上GI馬が相手であろうと互角以上の走りを見せる。雨男。

 ★ユーキャンスマイル…総合評価C【もう一度キミを笑顔に】

 スピード4 スタミナ8 パワー8 根性5 センス6 合計31

 【特徴・技能】左回り巧者 後方待機 道悪○

 近走は不振が続いているが、長丁場が得意でスタミナは豊富。雨でも降って馬場が悪化し、持久力が問われる展開になれば浮上の可能性も。ただし左回りがベター。

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