【有馬記念】レース展望

2021.12.20 18:11更新

ファン投票で第一位に選ばれて有馬記念に挑むエフフォーリア

 中山では日曜メインに2021年中央競馬の総決算、有馬記念(26日、GI、芝2500メートル)が行われる。

 今年のグランプリで主役を務めるのは、史上最多の得票数を獲得し、3歳馬としては2007年ウオッカ以来となるファン投票第1位に選ばれたエフフォーリア(美浦・鹿戸雄一厩舎、牡3歳)だ。横山武史騎手とのコンビで今年、4戦無敗でクラシック初戦の皐月賞を快勝。続く日本ダービーは断然人気に支持されるも、シャフリヤールの急襲にハナ差敗れて2着と涙をのんだ。しかし果敢に古馬に挑んだ前走の天皇賞・秋ではコントレイルやグランアレグリアといった古馬のトップクラスを正攻法の競馬で撃破し、19年ぶりの3歳馬戴冠を成し遂げた。その後は有馬記念へ直行するローテーションを選択し、短期放牧から帰厩後も順調に乗り込みを消化。祖父・シンボリクリスエス以来となる3歳馬の天皇賞・秋→有馬記念同年制覇へ、視界は良好だ。

 ファン投票2位のクロノジェネシス(栗東・斉藤崇史厩舎、牝5歳)には、昨年の宝塚記念、有馬記念、今年の宝塚記念と合わせて“グランプリレース4連覇”という大偉業がかかっている。今年秋は大目標に据えた凱旋門賞にチャレンジ。重馬場のタフな争いで0秒9差7着に敗れたが、2番手で積極的に運んだレース内容は見せ場十分だった。帰国初戦でコンディションがポイントとなるが、ラストランとなる今回、無類の勝負根性を発揮して快挙を達成する可能性も十分だ。

 逃げて2着オーソクレースに5馬身差をつける圧勝で菊花賞を制したタイトルホルダー(美浦・栗田徹厩舎、牡3歳)がファン投票3位。春の皐月賞で2着に食い込むなどは早くから素質の高さをアピールしていたが、一段と力をつけ、スピード兼備のステイヤーとして本格化を遂げている。中山では弥生賞を快勝しており、自慢の先行力を発揮できる絶好の舞台。強い3歳世代の一頭として一気の戴冠を狙う。

 ステラヴェローチェ(栗東・須貝尚介厩舎、牡3歳)は菊花賞で最速の末脚(上がり3ハロン34秒7)を発揮したが、追い上げきれず0秒8差4着に敗れた。クラシックは無冠に終わったが、3、3、4着と全てで掲示板をキープした安定感は世代屈指。不良馬場の神戸新聞杯を圧勝しており、馬場が渋るようだとより注目される。

 ディープボンド(栗東・大久保龍志厩舎、牡4歳)は今春、阪神大賞典を圧勝し、続く天皇賞・春もワールドプレミアの0秒1差2着。秋はフランスに遠征し、GIIフォワ賞を快勝した。続く前走の凱旋門賞では大差の14着と崩れてしまったが、今年の地力強化は明白。スタミナが求められるレースになれば、待望のGI制覇のシーンもあっていい。

 アカイイト(栗東・中竹和也厩舎、牝4歳)は前走のエリザベス女王杯で10番人気の低評価に猛反発。4コーナーからまくり気味に押し切り、一躍、GIホースの仲間入りを果たした。牡馬トップクラスとの戦いは今回が初めてだが、目下の勢いがどこまで通用するか、興味深い。

 アリストテレス(栗東・音無秀考厩舎、牡4歳)は昨年の菊花賞でコントレイルと大接戦の末にクビ差2着。中山でも今年のアメリカジョッキークラブCを制している。成績的にややムラな面が強くなっているが、底力は侮れない。

 パンサラッサ(栗東・矢作芳人厩舎、牡4歳)は福島記念を前半1000メートル57秒3のハイペースで逃げて、2着ヒュミドールに4馬身差をつけて圧勝した。けれんみのない逃げで現在、連勝中だけに、ここもレースの鍵を握る存在となる。

 17年の菊花賞馬キセキ(栗東・辻野泰之厩舎、牡7歳)は今回が引退レース。2走前の京都大賞典でも0秒1差3着と、自分の形で運べたときのしぶとさは健在だ。スタートが不安定なのがネックだが、好発を決めれば上位に食い込めていい。

 メロディーレーン(栗東・森田直行厩舎、牝5歳)の参戦も話題のひとつ。前走の古都Sでは354キロの超ミニマムサイズの馬体を躍動させて先行抜け出し、見事にオープン入りを果たした。GIでは19年菊花賞で5着と好走した実績がある。半弟タイトルホルダーとの“姉弟競演”で、ひとつでも上の着順を目指す。

★有馬記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

  • ×