【コントレイル LastFlight(1)】主戦・福永祐一騎手「3冠馬の名誉守る」

2021.11.23 05:00更新

ジャパンCで引退レースを迎えるコントレイル。昨年の菊花賞以来となるGI5勝目で有終の美を飾りたい

 外国のGI馬3頭や日本ダービー馬4頭など豪華メンバーが集うジャパンCが28日、東京競馬場で行われる。このレースで現役を引退する昨年の無敗3冠馬コントレイル(栗東・矢作芳人厩舎、牡4歳)について、関係者が証言する連載「Last Flight」(全4回)がスタート。初回は主戦の福永祐一騎手(44)=栗東・フリー=が、前走を振り返るとともに、有終Vへの熱い思いを語った。(取材構成・川端亮平) 

 --7カ月ぶりだった前走の天皇賞・秋は2着

 「ゲートに尽きる。もともとゲート内でじっとしないところはあったけど、昨年のジャパンC後からどんどん悪くなっているからね」

 --出遅れたようには見えなかったが

 「ゲートが開く前に背中を丸めて、出られるような態勢ではなかった。何とか一歩目は合わせられたけど、二歩目からスピードに乗っていなかった。もう一列前、勝ち馬のポジションで競馬をしたかった」

 --レース間隔があいていた影響もあったのか

 「いや、今までで一番良かったくらい、コンディションは最高だった。レースも瞬発力勝負になって、最後の直線は突き抜けると思ったけど、最後は苦しがって内にモタれていた」

 --その要因について

 「昨年のジャパンCがとてもタフなローテーションで、そこで競馬に対してネガティブな感情を持ったのかなと。ゲートに関しても、そういうメッセージを出しているのかなと思う」

 --そんな中でラストランを迎える

 「前走後は陣営がゲート練習をより入念にして、プール調教も取り入れている。その頑張りをレースにつなげられるように、まずはうまくスタートを決めたいね」

 --改めてコントレイルはどういった存在か

 「これまでのスターホースには強いだけじゃなく、魅力的なところがあった。その面でコントレイルは優等生で、ディープインパクトのような派手な勝ち方をしていないし、オルフェーヴルのように粗削りでもない。ただ、周りが何といおうと、自分にとってはスーパースターだね」

 --史上初めて日本ダービー馬4頭が同一レースに出走。他にも、ワグネリアン、シャフリヤールの手綱を取った

 「2018年にワグネリアンで勝つ前までは、(自分が乗ったダービー馬3頭が同一レースに出走するとは)想像もしていなかったこと。ただ、コントレイルは勝ち続けているわけではないから、シャフリヤールを含めて、相手がどうこうとかは考えていない」

 --“ラストフライト”にかける思いを

 「東京2400メートルはディープインパクト産駒にとって一番いい舞台。種牡馬としての成功にも疑いの余地はないから、まずは無事にというのはあるけど、3冠馬の名誉を守るために、最後は勝って有終の美を飾りたいという思いはある。そのために騎手としてベストを尽くしたい」

 ★過去2度2着JC初制覇へ…コントレイルの過去10戦のうち、東京スポーツ杯2歳S以外の9戦で手綱を取った福永騎手。今回のジャパンCは2度の2着が最高着順で、8度目の参戦で初制覇が懸かる。ちなみに、今年のJRA・GIには17回騎乗し、ワールドプレミアで天皇賞・春、シャフリヤールで日本ダービー、ピクシーナイトでスプリンターズSと3勝をマーク。2着1回、3着5回で複勝率は52・9%を誇っている。

 ★天皇賞・秋1馬身及ばず…コントレイル、グランアレグリア、エフフォーリアの3強ムードの一戦。1番人気に支持されたコントレイルは、最内〔1〕枠(1)番から中団の内めを追走し、直線で外に出すと、メンバー最速となる上がり3ハロン33秒0末脚を披露。先週のマイルCSで有終の美を飾ったグランアレグリア(3着)にクビ先着したものの、勝ち馬エフフォーリアには1馬身及ばず2着に終わった。

 ■福永 祐一(ふくなが・ゆういち) 1976(昭和51)年12月9日生まれ、44歳。滋賀県出身。栗東・北橋厩舎所属で96年3月にデビューし、同年53勝で最多勝利新人騎手。99年桜花賞(プリモディーネ)でGI初制覇。2011、13年にJRAリーディング獲得。22日現在、JRA通算2512勝。重賞はGI31勝を含む156勝。160センチ、52キロ。競馬開催日に本紙でコラム「新ユーイチが行く」を連載中。

★ジャパンCの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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