【沢田康文の欧州競馬レポート】デゼル受け継ぐ豪脚楽しみ

2021.5.13 04:37更新

デゼル

 ヴィクトリアマイルに出走するデゼルの母はアヴニールセルタン(父ルアーヴル)。2014年のフランス2冠牝馬で、ハープスター(6着)、ジャスタウェイ(8着)、ゴールドシップ(14着)が出走した同年の凱旋門賞でも11着ながら2番人気に推された名牝だった。

 クラシック戦線では短期免許での来日歴もあるグレゴリー・ブノワ騎手を背に、5戦無敗で2冠を達成。爆発力のある末脚が身上の追い込み馬で、仏1000ギニーは後方から差し切り、仏オークスでは歴代2位の好タイムで勝利を飾った。

 デゼルは昨年3月に阪神競馬場で行われた経験馬相手のデビュー戦を後方から追い込んで快勝。手綱を取った武豊騎手は「スピードに乗ってからの走りがよく、フランスによくいる馬みたい」と話していた。脚質や能力の高さは娘に遺伝している。

 吉田照哉氏に購入されて引退後は社台ファームで繁殖入りしたが、8歳で早世。産駒はともに父ディープインパクトのデゼルとオヌール(牝3)の2頭だけだが、両馬が今後大きなタイトルを獲得する可能性は十分ありそう。日曜のレースを楽しみにしたい。(在仏競馬記者)