相沢師コラム・トレセン365日WEB版(157)~今度こそ実力発揮だ・サンキューレター

2021.5.6 15:55更新

サンキューレター

 最近、厩舎関係者の悩みの種になっているのが、3勝クラスのダート戦で除外が多発していること。今週8日の立夏S(東京ダ1600メートル)もフルゲート16頭に34頭が登録しており、単純に計算すればもうひと鞍組める計算になってしまいます。JRAも急きょ22日の新潟9Rに平場の3勝クラス(ダ1200メートル)を組むなど、対応に追われています。

 なぜこんな事態になっているかといえば、在籍頭数に対して番組数が少なすぎるためです。2勝クラスのダート戦は毎週のように行われており、4歳夏の降級制度も廃止されたため、3勝クラスの在籍頭数は増える一方。それなのに3勝クラスの番組数は以前とそれほど変わっていないので、出走希望馬が枠からあふれるのは当然の話です。1勝クラス、2勝クラスのように前走着順や出走間隔による優先順を求める声もありますが、そうなるといつまでたっても使えない馬が出てきます。大手ならともかく、個人の馬主さんにとって預託料だけを払い続けてレースに出走できないとなれば大きな痛手になります。

 やはり解決策は3勝クラスの番組数を増やすほかないでしょう。馬主会からも同様の要望が出ていると聞きます。逆に、少頭数のレースが多い3歳1勝クラスの芝戦などは減らしてもいいのでは。在籍頭数に見合った番組編成を実現してほしいものです。

 今週は9日東京5R(3歳1勝クラス、ダ1600メートル)のサンキューレターに逆襲してもらいましょう。休み明けの前走(4着)も期待していましたが、最内枠も災いして消極的な競馬になってしまいました。ひと叩きして状態は良くなっていますし、このクラスなら力も上のはず。言い訳の利かないこの舞台で真価を発揮してくれると信じています。

相沢 郁(あいざわ・いくお)

 1959年6月19日生まれ。北海道出身。麻布大学獣医学部で獣医師免許を取得。98年に厩舎を開業。初年度からウメノファイバーが京王杯3歳Sを優勝し、翌年にオークス制覇。2012、13年にJRA賞優秀調教師賞を受賞。これまでにJRA重賞18勝をあげている。趣味はお酒。