【サンスポ杯阪神牝馬S】豪脚爆発!デゼル重賞初制覇
2021.4.11 04:50更新

サンスポ杯阪神牝馬Sが10日、阪神競馬場で12頭によって争われ、川田騎乗で1番人気のデゼルが鋭く差し切って重賞初制覇。次走は優先出走権を獲得したヴィクトリアマイル(5月16日、東京、GI、芝1600メートル)でビッグタイトルを狙う。JRA重賞の1番人気馬の連敗は13でストップ。2着は2番人気のマジックキャッスルだった。
快晴に包まれた仁川のターフで、明るい未来を切り開いた。デゼルが鮮やかに差し切って、重賞初制覇。先月27日の毎日杯から、GI2勝を含むJRA重賞5戦4勝と勢いが止まらない川田騎手が胸を張った。
「無事にここまでたどり着いて重賞を勝つことができましたし、能力の高さを証明してくれました。この後も無事に歩んでほしいと思います」
道中は8番手でリズム良く進み、直線に向いて追い出されると上がり3ハロン32秒5の抜群の瞬発力。初のマイル戦にも難なく対応して、コースレコードに0秒1差に迫る1分32秒0の好時計で快勝した。鞍上は「前半はこの馬のリズムを大事にしながら、しまいのいい馬なので、そこを大事に乗りました。しっかり自分の脚を使ってくれたと思います」とたたえた。
3歳3月のデビューから、ゆったりとした成長曲線に合わせて大事に使われてきた。馬体の弱いところがなくなり、「今は全く心配ないし、調教もバンバンできる」と友道調教師。キャリア3戦目でオークスに挑戦した素質馬が、一歩ずつ着実に飛躍を遂げてきた。
重賞タイトルを手に、いざヴィクトリアマイルへ。川田騎手は「距離的にも大丈夫ですし、左回りに替わっても何ら問題ないと思います」と力を込めた。勢いに乗る良血馬デゼルが、一気に女王の座へと駆け上がる。(斉藤弘樹)
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■デゼル 父ディープインパクト、母アヴニールセルタン、母の父ルアーヴル。青鹿毛の牝4歳。栗東・友道康夫厩舎所属。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。馬主は(有)社台レースホース。戦績7戦4勝。獲得賞金1億1236万円。重賞は初勝利。サンスポ杯阪神牝馬Sは友道康夫調教師が初勝利、川田将雅騎手は2019年ミッキーチャームに次いで2勝目。馬名は「翼(仏語)」。