【有馬記念】史上最多GI年間8勝サンデーレーシングの吉田俊介代表を直撃

2020.12.22 04:59更新

サンデーレーシング代表の吉田俊介氏

 超豪華3頭出しだ! 今年のJRA・GIで史上最多の8勝を挙げているクラブ法人・(有)サンデーレーシングは、有馬記念にファン投票1位クロノジェネシス(栗・斉藤崇、牝4)、同2位ラッキーライラック(栗・松永幹、牝5)、同4位フィエールマン(美・手塚、牡5)を送り込む。所有馬3頭の手応えを吉田俊介代表(46)に直撃した。 (取材構成・漆山貴禎)

 --所有馬3頭がファン投票の上位を独占

 「3頭とも複数回GIを勝っていますし、どれもチャンスがあると思っています。(ファン投票で)上位に来ているのは素直にうれしい。みんな秋に1度使っての上昇度がありますし、調子がいいですよ」

 --ファン投票1位のクロノジェネシスは宝塚記念を6馬身差で圧勝

 「湿った馬場だったんですけど、すごく強い勝ち方をしてくれて。宝塚記念と有馬記念は親和性が高いと言われていますし、そのあたりも人気を集めている理由なのかなと。思惑以上というか、すごく成長したと思います。以前は薄手だったのが、3歳夏から体に幅が出て体重も増えてしっかりしてきましたね」

 --最大の長所は

 「能力があるのはもちろん、乗り役の思うようなポジションで競馬ができるのは長所だと思います。輸送も慣れていますし、初の中山もこなしてくれると思っています」

 --同じ牝馬のラッキーライラックも参戦

 「2歳チャンピオンで早い時期から素質を見せてくれていたけど、3歳夏に体が大きく変わってアンバランスな時期が長かったんです。4歳秋からまた軌道に乗って、(そこから)3つGIを勝たせてあげられたのはうれしいです」

 --今回がラストラン

 「うまく力を引き出してあげられれば、十分に牡馬と渡り合えます。ラストランにふさわしいレースですし、全力投球してほしいですね。まだ種付け相手は決まっていませんが、いずれ(同期の)アーモンドアイと子供同士が対決したらうれしいですね」

 --アーモンドアイしかり、近年は牡馬をもしのぐ牝馬の台頭が目立つ

 「本来、牝馬の方が調教を始めるところからして難しいんです。うまく育ていけるノウハウの進歩を土台として、強い牝馬の力を引き出してあげられるようになったと思います。あとは斤量ですね。同じ能力があって2キロ違うと、やはり大きいのかなと思います」

 --フィエールマンは天皇賞・秋でアーモンドアイの2着

 「負けたけど、すごくいい競馬をしてくれました。久々でついていけるか心配でしたし、スタートでぶつかって後ろからになりましたが、やはりすごいと思わせてくれました。今は状態が素晴らしい。これまではレースを使うとガクンと落ちていましたが、こんな状態で出走したことがないというくらいですよ」

 --今年は前記3頭の他にグランアレグリアがGI3勝、先週の朝日杯FSもグレナディアガーズが勝って、1984年のグレード制導入後最多の年間GI8勝

 「同時期に5頭もGIを勝っている馬がいるってすごいですよね。できすぎというか、すごくうまくいったなと思います。グランアレグリアは強いですね。2、3歳時は線の細さがあって歯がゆかったけど、今は別次元に行ってしまった感じです。グレナディアガーズは生まれたときから期待していた馬。最高の結果が出てくれましたね」

 --今回勝てば単独最多の有馬5勝目

 「一番盛り上がるというか、普段競馬をやらない人も買ってくれるのが有馬記念。盛り上げたいという気持ちはすごく強くて、向かえる馬がいたらいつも向かいたいと思っています。そこに有力馬を3頭も出走させられるというのはうれしいですし、できれば勝ちたいですね」

■吉田 俊介(よしだ・しゅんすけ) 1974(昭和49)年4月13日生まれ、46歳。北海道出身。慶大卒業後、98年ノーザンファーム入社。現在はサンデーレーシング代表とノーザンファーム副代表を兼務。

★サンデーレーシング…北海道安平町のノーザンファーム生産馬を中心としたクラブ法人。代表はノーザンファーム副代表も務める吉田俊介氏。これまでにブエナビスタ(ジャパンCなどGI6勝)、ヴァーミリアン(ダートGI9勝)、オルフェーヴル(3冠などGI6勝)、ジェンティルドンナ(牝馬3冠などGI7勝)など多数のスターホースを所有し、2000年代以降の日本競馬を席巻。昨年まで過去10度の馬主リーディングに輝く。今年はGI8勝を挙げ、自身が持つ年間GI最多勝記録を更新中。21日現在、JRA・GIは通算56勝、重賞は通算194勝。海外、地方でも多数の勝利がある。

★有馬記念過去4勝…(有)サンデーレーシングは2009年ドリームジャーニー、11、13年オルフェーヴル、14年ジェンティルドンナで有馬記念4勝。シンボリ牧場(1984、85年シンボリルドルフ、02、03年シンボリクリスエス)と並び馬主の歴代最多勝で、勝てば単独首位となる。今年は大阪杯、エリザベス女王杯(ラッキーライラック)、天皇賞・春(フィエールマン)、安田記念、スプリンターズS、マイルCS(グランアレグリア)、宝塚記念(クロノジェネシス)、朝日杯FS(グレナディアガーズ)でGI8勝。

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