【田辺裕信 ゆる~い話】凱旋門賞、日本馬も長期滞在すれば馬場にも順応できる

2019.10.9 05:04更新

田辺裕信騎手

 日本から3頭が挑戦した今年の凱旋門賞は、キセキの7着が最高という結果となりました。毎年思うのですが、日本馬は馬場に対する不慣れさがあると思います。ゲートを出て、ポジションの取り方、そこからの手応えなどをみていて、正直厳しいと感じました。

 今回は例年以上にソフトな馬場だったようです。見ていても、ノメるとはこういう感じだというものでした。むしろダートを得意にしている馬の方が適応するかもしれないという印象さえ受けました。ノメってしまうと、タメが利かなくなりリズム良く走ることができないんですよね。

 レース前にいろいろと準備はするんですけど、調教とレースでは違います。同じような馬場で調教をしても、レースで全速力で走るのとは違います。バランスが取れない馬もいて、戸惑ってしまうケースは少なくありません。レースでノメると、騎手は手の施しようがないという感じになってしまいます。

 もちろん、それも含めて競馬です。あえてタラレバを言えば、日本の馬場で同じメンバーでやれば、結果は違ってくるのでしょう。

 2着に敗れはしたものの、馬場が違っても力を発揮するエネイブルは強いですね。強敵がそろっていましたが、決して力負けではないと思います。

 この夏はディアドラがナッソーSを勝ちましたが、凱旋門賞も、それこそ1年前からといった長期で滞在して臨んでいたならば、馬場にも順応できるはずですし、チャンスはあるはずだと思います。逆にポンと行って勝つのはなかなか難しいと思います。 (JRA騎手)  ※隔週水曜日掲載