【大阪杯】アルアイン復活!北村友、GI初制覇

2019.4.1 05:10更新

一昨年の皐月賞馬アルアイン(手前)が、復活を告げる2年ぶりのGI2勝目を挙げた(撮影・安部光翁)

 GI馬8頭が出走した大阪杯が3月31日、阪神競馬場で14頭によって争われ、9番人気のアルアインが好位追走から直線で内を通って抜け出し、皐月賞以来となるGI2勝目を飾った。デビュー14年目の北村友騎手は、46回目の騎乗でJRA・GI初制覇。今後は未定だが、安田記念(6月2日、東京、芝1600メートル)や宝塚記念(同23日、阪神、芝2200メートル)などのGIが候補にあがっている。1番人気のブラストワンピースは6着に敗れた。

 皐月賞馬のアルアインが鮮やかに復活だ。過去2回の騎乗で手の内に入れた北村友騎手の巧みなリードで、直線で内から突き抜けて歓喜のゴールに飛び込んだ。

 「気持ちが最後まで続かないので、集中して走れるかに気をつけて乗りました。枠がよかったし、展開も読みやすく、理想的な形。いいタイミングで好条件が重なりましたね」

 デビュー14年目にしてJRA・GI騎乗で初勝利を飾ったジョッキーが声を弾ませる。前走に続いてブリンカーを着用するとともに、課題の集中力を持続させた手綱さばきがキラリと光った。〔2〕枠(3)番からスタートをうまく決めて、道中は内めの4、5番手をじっくりと追走。直線では内に進路を取って鮮やかに突き抜けた。「坂上でソラを使ってフワッとしたので、馬の気分を害さないようにノーステッキにしました」と回顧した。

 北村友騎手は2006年にデビューしたあと、骨折などに見舞われたときもあったが、3年前からは51、65勝と勝ち星を伸ばしてきた。昨年はキャリアハイの90勝をマークし、交流GIの全日本2歳優駿もノーヴァレンダで勝利し、ついに悲願のJRA・GI制覇も達成だ。

 池江調教師と喜びを分かちあったあとに「泣けよ」といわれたが、「唐突の出来事で、こみ上げてくる方に気持ちを持っていけなかった。これまで一生懸命頑張ってこれてよかったかな」とジョッキーに涙はなかった。

 トレーナーは「外を通すと闘争心が出ない。枠が内めだったので“周りに馬がいる形を作って”という作戦通りの形になりました」と納得の口ぶり。今後に向けては「2000メートルのGIで2勝できたし、マイルも含めて2400メートルまで幅広く活躍できると思う。種牡馬入りするためにも箔(はく)をつけさせてあげたい」と続けた。桜の満開が待ち望まれる仁川で、ひと足早くアルアインが花を咲かせた。 (渡部陽之助)

★46度目の挑戦で…

 北村友騎手は46回目のGI挑戦で初勝利。これまでの最高は昨年の阪神JF(クロノジェネシス)の2着だった。

★入場&売り上げ

 大阪杯の売り上げは152億4385万1700円で、前年比101・0%。今年のGIはフェブラリーS、高松宮記念に続いて3レース連続で売上増。一方、入場者は3万6557人で前年比91・7%の減少となった。

北村 友一(きたむら・ゆういち)

 1986(昭和61)年10月3日生まれ、32歳。滋賀県出身。2006年3月4日に栗東・田島良保厩舎からデビュー。同年14勝で中央競馬関西放送記者クラブ賞(関西所属新人賞)を受賞。3月31日現在、21勝で全国リーディング10位。JRA通算8253戦669勝、重賞17勝。

アルアイン

 父ディープインパクト、母ドバイマジェスティ、母の父エッセンスオブドバイ。鹿毛の牡5歳。栗東・池江泰寿厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)サンデーレーシング。戦績16戦5勝(うち海外1戦0勝)。獲得賞金5億11万900円(うち海外1140万8900円)。重賞は2017年GIII毎日杯、GI皐月賞に次いで3勝目。大阪杯は池江泰寿調教師は09年ドリームジャーニー、13年オルフェーヴルに次いで3勝目。北村友一騎手は初勝利。馬名は「UAE東部にある遺跡群で、ユネスコ世界遺産。アラビア語で泉の意」。

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