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2020.3.9 17:18

【ダイオライト記念】レース展望

アンタレスS制覇の実績を誇るアナザートゥルースが、ダイオライト記念で2度目の重賞Vを狙う

アンタレスS制覇の実績を誇るアナザートゥルースが、ダイオライト記念で2度目の重賞Vを狙う【拡大】

★アナザートゥルースがルメールと再コンビ結成で参戦

 11日(水)に船橋競馬場で、交流重賞・第65回ダイオライト記念(交流GII、4歳以上オープン、定量、ダート・左2400メートル)が行われる。JRAからは、重賞2勝目を目指すアナザートゥルースや悲願の初タイトルを狙うウェスタールンドが参戦。迎え撃つ地方勢も、金盃を圧勝したサウンドトゥルーをはじめ実力馬が集結した。船橋伝統の長距離重賞で、ダートの猛者たちが熱戦を繰り広げる。

 昨年のアンタレスS(GIII)勝ちがあるアナザートゥルース(美浦・高木登厩舎、セン6歳)が、久々の勝利を目指して船橋に初参戦する。鞍上には昨年1月のアレキサンドライトS(3勝クラス・1着)以来となるクリストフ・ルメール騎手を迎え、必勝態勢だ。

 強豪が揃った前走の川崎記念(交流GI)では5着に食い込むなど、地力強化は明らか。中央・地方を問わず重賞戦線で安定した成績を残しているだけに、初コースに戸惑うこともないだろう。

 管理する高木登調教師は「前走は道中で嫌がる面を見せたのか、外から上がってこられたときに過剰に反応してしまい、一気に下がってしまったのが痛かったですね。それでも勝った馬を除けばそれほど差はなかったですし、リズムよく運べれば巻き返せるはず。調整は順調ですし、左回りが合う馬なので改めて期待します」と語る。

 現在は船橋に所属する半兄サウンドトゥルーとは今回が初対決。パワーアップした姿を見せつけ重賞2勝目を狙う。

★GI級の実力を持つウェスタールンドが初タイトルを狙う

 絶好調の川田将雅騎手と5年ぶりにコンビを再結成して挑むウェスタールンド(栗東・佐々木晶三厩舎、セン8歳)は、重賞勝利こそないものの、一昨年のチャンピオンズC(GI)で2着に入るなど確かな実力を示してきた。

 明け8歳の初戦となるが、佐々木晶三調教師は「前走(チャンピオンズC・9着)はちょっと苦手なパターンになってしまったものの、勝ちに行く競馬をしていたし、着順は別にして内容自体は良かったと思う。その後も問題なくきているし、追い切りでも手前をしっかり替えていい動きを見せていた。距離が長くなるのはいいと思うので、あとは小回りのコーナーをいかにクリアするかでしょう」と前向きに語る。

 今回は乗り替わりとなるが、手綱を取る川田騎手は昨年のこのレースをチュウワウィザードで勝利している。名手のエスコートで、悲願の重賞初Vを目指す。

★重賞でも引けを取らない力を秘めるジョーダンキング

 オープン入り後はひと息の結果が続いているジョーダンキング(栗東・藤原英昭厩舎、牡7歳)だが、ダート1800mの日本レコードが記録された名鉄杯で0秒1差の2着に善戦するなど、重賞でも引けを取らない力を秘めている。

 「距離が延びるぶんには問題ないし、左回りも中京でいい競馬をしている。もともと園田で走っていたので地方の馬場も大丈夫だし、この馬にはもってこいの舞台。ゆったり運べる距離なら自分で動きたいときに動けるので、なんとかいい勝負をしてほしい」と田代信行調教助手。

 未経験の船橋コースや、初体験となるナイター開催などを克服できれば、好勝負に持ち込むことも可能だろう。

★10歳馬のサウンドトゥルーが兄の威厳を見せるか

 地元勢の筆頭格は、2016年のチャンピオンズC(GI)などダートGI3勝の実績を誇り、前走の金盃(SII)を8馬身差で圧勝して完全復活を印象づけたサウンドトゥルー(船橋・佐藤裕太厩舎、セン10歳)だろう。

 金盃のレース後、騎乗した森泰斗騎手が「3、4コーナーでの手応えも抜群だったし、想定していた以上の完璧な競馬ができた。年齢以上に若い」と手放しで褒めたたえたように、衰えとは無縁だ。

 日本テレビ盃(交流GII)勝ちがあるように船橋コースはOKで、持ち前の末脚が生きる流れなら好勝負になる。初対決となる弟のアナザートゥルースに注目が集まるが、兄の威厳を見せることができるか注目したい。

★地元で前進を期待したいヤマノファイト

 昨秋の東京記念(SI)と浦和記念(交流GII)はともに6着に敗れているヤマノファイト(船橋・矢野義幸厩舎、牡5歳)だが、年明け初戦となった報知オールスターC(SIII)は同じ6着でも0秒5差、そして前走の報知グランプリC(SIII)は0秒4差の3着と、上昇気配を示している。

 「前走で勝負どころから伸びなかったのは気になるけど、状態自体はいいし、地元でのレースはプラスだと思う。距離も悪くないはず」と矢野義幸調教師。強敵相手だが、再度の地元戦なら前進も期待していいだろう。

 南関東移籍後はオープン特別で4、3着と見せ場を作っているサトノアッシュ(船橋・山下貴之厩舎、牡8歳)は、実績面では見劣りするものの、JRA所属時に障害戦でも勝利を挙げているように長距離のスタミナ勝負がプラスに出るのではないか。

 前走の金盃で2着に食い込み、着実な成長と好調ぶりを示したフレアリングダイヤ(大井・市村誠厩舎、牡5歳)は、東京湾C(SIII)で3着するなど船橋は【1.0.2.0】と相性がいい。今のデキなら上位進出も可能だろう。

 金盃では3着止まりだったトーセンブル(船橋・山中尊徳厩舎、牡5歳)だが、切れのある末脚が持ち味で、展開次第でいつタイトルを手にしても不思議ではない。山中尊徳調教師も「状態は変わらずいいし、距離の守備範囲も広い。前がやり合ってくれれば」と期待している。