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2021.11.23 21:10

小倉『競輪祭』吉田拓矢が待望のGI初制覇

小倉「競輪祭」を優勝し、カップを手に笑顔の吉田拓矢(撮影・榎本雅弘)

小倉「競輪祭」を優勝し、カップを手に笑顔の吉田拓矢(撮影・榎本雅弘)【拡大】

 悲願のビッグタイトル獲得だ。小倉競輪場で開催された『第63回競輪祭』(GI)は23日、12Rで決勝が行われ、吉田拓矢(26)=茨城・107期=がGI初優勝。賞金3618万円(副賞含む)を手にするとともに、KEIRINグランプリ2021(12月30日、静岡)の出場権をゲットした。先行した新山響平(青森)が逃げ粘って2着。3着には園田匠(福岡)が入った。高い連覇が懸かった郡司浩平(神奈川)は5着に終わった。

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 大激戦となった今年最後のGIファイナルを制したのは、胸に『サンケイスポーツ』のロゴが入ったユニホームでシリーズを戦い抜いた吉田拓矢だった。獲得賞金での『KEIRINグランプリ2021』(12月30日、静岡)出場の可能性も残されていたが、自らの手でGI初制覇&GP初切符をつかんだ。

 単騎で臨んだ決勝戦は「古性さんのラインから組み立てようと思っていました」。ところが、打鐘で古性が先頭に立ったときには郡司に3番手に入られ、さらに打鐘から仕掛けた新山が先行態勢に入ったときには7番手。それでも焦ることはなかった。

 「ゴチャゴチャやるより一発を狙った方がいい。関東の先輩と後輩の気持ちを受けて、伸びることができました。優勝しなきゃという気持ちで走っていたので、うれしいです」

 決戦前日、準決勝はSS・平原康多に託されたが、ラインから決勝へ駒を進めたのは自分ひとりだけだった。申し訳ない気持ちでいっぱいだったが、「おまえが乗ってくれてよかった」という平原の言葉でモヤモヤした気分が晴れ、戦闘モードへと切り替わった。

 この日は、弟・有希が豊橋で2場所連続完全Vを決めた。「昼寝をしていたのでレースは見れなかったんですが、結果を聞いて負けられないなと思っていました」。弟や仲間に刺激を受け、着実にステップアップを遂げてきた。父・哲也さんの背中を追って競輪選手になった。これからは自身も率先して関東を、競輪界をもり立てていく構えだ。

 「グランプリでは先頭を志願して、関東から優勝者を出せるように頑張りたいです」

 振り返れば、宿口が高松宮記念杯を、平原が寛仁親王牌を制したのは、拓矢が攻めた結果だった。年末の大一番でも、関東の結束力を見せつけてくれるに違いない。

            (仲野谷有紀)

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