中央競馬:予想予想

2019.9.14 17:46

【デスクの競馬手帳】日曜阪神11R

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 夏競馬も後半になると、3歳未勝利馬は後がなくなる。先日、そんなラストチャンスに挑むある3歳馬のレースを見ていた。パドックで見かけた牝馬に寄り添っている担当者が、現場記者時代に懇意だった人物だったため、応援馬券を少しだけ買って観戦。しかし、その馬券が当たることはなかった。当方が買った馬は4コーナーで競走を中止。ゴールを迎えることができなかった。

 故障を発症したことは、ひと目見て分かった。しばらくたって故障の概要を知らせる主催者発表を見た瞬間、すでにその馬はこの世にいなくなったことを知った。勝ち星のない3歳馬にとって、残り期間がなってくると、ある程度の無理をしてしまうことが少なくない。そんな背景もあるだろうと同情しつつ、その担当者におくやみのメールを送ると、返信が届いた。

 「久しぶりなのに最悪なものをお見せしてしまって申し訳ないです」という書き出しで始まったメールには、亡くなった馬はそれまで全く故障の予兆もなく、元気いっぱいだったこと。やんちゃな面がいつまでも消えず、担当者に一生残るような傷を3カ所も残したこと。それゆえ、今後、忘れることはないだろうということ。そして、「仕事とはいえ、残酷なことをしていますね。われわれは」といったことが書かれていた。決して無理をして使ったわけではないのに、別れは突然訪れたのだ。

 競馬は筋書きのないドラマといわれる。その多くは、大舞台で活躍する一流馬たちに使われるフレーズだが、実際に現場で働くホースマンにとっては、表に出ない数々のドラマがある。それはトレセンや競馬場に限らず、生産牧場や育成牧場にいる全ての競走馬にいえることだ。トレーニングを受けて競走馬となり、実戦のゲートに入るのがどれだけ大変なことか。それを支える人々と、実際に走る馬たちに、改めて敬意を表したい。

 【阪神11R・ローズS】 先週の当欄は、産経賞セントウルSで首尾良く的中。社杯を当ててもほとんど褒めてもらえなかったのでここで自慢しておくが、次週には関東圏の社杯である産経賞オールカマーが控えている。ここでがっちりと資金を増やしておきたいところだ。

 いつになく頭数が少ないトライアルとなったが、ふと気付いたのは母馬が活躍している出走馬が多いということ。しかも、ローズSに参戦していた馬が目を引く。ウィクトーリアの母ブラックエンブレム(2008年15着)、スイープセレリタスの母スイープトウショウ(04年3着)、ビーチサンバの母フサイチエアデール(1999年2着)、そしてモアナアネラの母ジェンティルドンナ(12年1着)といった具合だ。

 母の戦績をうのみにするわけではないが、◎は⑤モアナアネラに打った。春の前半までは、後方から差を詰めるだけのレースぶりで勝ち切れずにいたものの、5月に未勝利戦を勝ったときからは自分で動くレースができている。2勝はともにコーナー4つの2000メートル戦。ただ、その2戦で騎乗した浜中俊騎手は「本来は広いコースの方が持ち味を生かせるタイプ」と評価している。そのあたりの資質は、母譲りだろう。

 先行馬が少ないだけに、3番手から抜け出して完勝した前走が意味を帯びてくる。思えば母も、このレースは2番手からの正攻法で制していた。地力強化が感じられる今なら、権利取り以上の結果も狙えるはずだ。きらびやかな良血馬がそろった一戦は、勝ち星を挙げることなく世を去った冒頭の馬と同じ3歳牝馬たちの争い。その中でもひときわ輝く良血馬モアナアネラが、母子制覇を果たすドラマを信じてみたい。

《単勝》
 ⑤番 1000円

《馬連》
 ⑤-①④⑥⑦⑩⑫ 各500円

《3連複》1頭軸流し
 ⑤-①④⑥⑦⑩⑫(15点) 各400円

サンスポデスク 東京サンスポ 

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プロフィル

東京都出身。現場記者を10年以上務めたのも昔の話。現在は社内で出稿作業やツイッター更新などの業務に携わる。馬券はよく当たるけど、当たったぶんも突っ込んでよく負ける。3競オート何でも来い。趣味は旅打ち。

予想スタイル

現場から離れた今は、記者からの情報収集にいそしみ、自らデータを調べ、血統知識を加えて勝負。天気、展開も重視。要するにアンテナを全方位に張ります。

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