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2022.2.14 14:02

【リレーコラム】東京サンスポ~小牧加矢太騎手誕生で思うことby片岡

JRA2022年度新規騎手試験に合格した小牧加矢太さん

JRA2022年度新規騎手試験に合格した小牧加矢太さん【拡大】

 8日にJRA2022年度新規騎手試験の合格者が発表され、競馬学校騎手課程38期卒業生と一緒に、一昨年の全日本障害飛越選手権で優勝した小牧加矢太さん(25)の名前があった。

 小牧さんは栗東所属の小牧太騎手(54)の長男で、中学卒業前にJRA騎手試験に挑戦したが、難関突破はかなわず馬術の世界を目指した。千葉県の北総乗馬クラブに在籍して数々の大会で好成績を収めたほか、競走馬の障害馴致や育成なども行うなど競馬と馬術の架け橋になっていたようだ。

 中央競馬では、昔は厩舎に直接弟子入りして下乗りとなり、馬事公苑の短期騎手候補生になるか、同公苑の長期騎手候補生になるパターンがあった。今は競馬学校騎手課程出身者が現在のジョッキーの大半を占める。そのほかでは地方や海外で騎手経験を積んだ者がJRAに移籍するケースしかなかった。

 記者が記憶している限りでは、競馬以外の職業に就いていた人が、馬事公苑や競馬学校を経ずにJRAジョッキーになったのは初めてではないか。長年の夢を別の方法でかなえたのだから素晴らしい。取得免許は障害レース専門なので、早ければ3月5日の中山競馬(障害未勝利戦)でその姿が見られるかもしれない。

 今回、小牧さんの騎手試験合格を受けて、中学3年で騎手試験に不合格となりジョッキーへの道を諦めた人、競馬に興味がなかった高校、大学の馬術部員、乗馬クラブで馬術インストラクターを務めている人などからもジョッキーを目指す人材が次年度以降も出てくるのではないかと記者は思う。いや、そうあってほしいと願う。

 30~40年前は競馬と馬術は全く別なものと競馬サークル内で言われていたが、栗田博憲元調教師や沖芳夫元調教師、藤原辰雄元調教師、古賀史生調教師、国枝栄調教師など大学馬術出身者のさきがけとなる人たちがどんどんトレセンに入って、調教スタイルや馬具に至るまで馬術的な要素を競走馬にも取り入れて成功している。競馬も馬術も同じ馬を扱う競技と捉えた方がいいだろう。小牧さんの騎手試験合格が競馬界に新しい風を吹き込んだように、彼に続く騎手志望者が馬術の世界から出てくることを楽しみに待ちたい。

片岡良典(かたおか・よしのり) 東京サンスポ記者 

取材・直感

本命時々大穴

単複・馬連

プロフィル

1968年生まれ、京都出身。3年間の牧場勤務を経て、94年3月から関東競馬エイトの想定班でデビューし、2001年5月から東京サンスポに移籍。現在は若手に「働け~」と檄(げき)を飛ばしながら自身も老体にムチ打つ? 目標は水戸万助先輩のように70歳まで現役記者!

予想スタイル

子供の頃から根っからの競馬オタク。これが案外武器になる。コテコテの関西弁で昭和の匂いを漂わせながら「どうなん? ええの? 勝負になるの?」とせっせと独自のスタイルで取材を重ねる浪漫人情派。勝ってほしい馬に◎が本音。馬券は単勝、複勝が基本であとは馬連を少々。

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