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2021.12.23 10:00

【ホープフルS】2歳中距離No.1を決める一戦の注目点はこちら!

前走のサウジアラビアロイヤルCを制し、2戦2勝としたコマンドライン

前走のサウジアラビアロイヤルCを制し、2戦2勝としたコマンドライン【拡大】

★登録馬中、唯一の重賞勝ち馬 サウジアラビアRCを制したコマンドライン

 今年のホープフルS(GI)には15頭が登録しているが、重賞勝利の実績があるのはコマンドライン(牡、美浦・国枝栄厩舎)のみとなっている。同馬は、デビュー戦となった6月5日の新馬戦(東京)を3馬身差で勝利すると、休養を挟んで出走した前走のサウジアラビアロイヤルC(GIII)も制してごこまで2戦2勝の成績を残している。ホープフルSでは、2019年のコントレイル、2020年のダノンザキッドと2年連続で新馬→重賞を連勝して臨んだ馬が勝利を挙げて、JRA賞最優秀2歳牡馬を受賞している。コマンドラインも無傷の3連勝でGIタイトルを手にすることができるだろうか。

 なお、同馬を管理する国枝栄調教師は今年のJRA2歳重賞で3勝を挙げており、ホープフルSを勝てば、現在JRAで実施されている2歳GIの完全制覇を遂げるとともに、グレード制を導入した1984年以降の調教師のJRA2歳重賞年間最多勝記録に並ぶことになる。

★新馬→百日草特別とデビュー2連勝 エイシンフラッシュ産駒のオニャンコポン

 オニャンコポン(牡、美浦・小島茂之厩舎)は、新馬戦(中山)→百日草特別(1勝クラス)と芝2000メートル戦を連勝している。同馬は2010年のダービー馬エイシンフラッシュの産駒で、同産駒初のJRA・GI制覇がかかるが、デビューからの連勝を伸ばすことができるだろうか。なお、今年JRA・GI2勝を挙げたエフフォーリアなど、歴代の百日草特別勝馬からは多くの重賞ウイナーが誕生しており、2003年の勝馬コスモバルクはホープフルSの前身であるラジオたんば杯2歳S(GIII)を制している。

 また、オニャンコポンに騎乗予定の菅原明良騎手には、JRA・GI初制覇がかかっている。同騎手はデビュー3年目の今年、勝利数を大きく伸ばしてJRA競走で74勝をマーク。騎手リーディング12位と躍進を遂げている(※12月20日現在)。なお、菅原明良騎手はレース当日の年齢が「20歳9カ月17日」だが、JRAの現役騎手では熊沢重文騎手、古川吉洋騎手、藤岡康太騎手、浜中俊騎手の4名が20歳時にJRA・GI初制覇を遂げている。

★JRA・GI初制覇がかかる15年目・丸田恭介騎手 芙蓉Sを制したラーグルフに騎乗予定

 芙蓉Sを制したラーグルフ(牡、美浦・宗像義忠厩舎)に騎乗予定の丸田恭介騎手には、JRA・GI初制覇がかかる。同騎手は2007年のデビュー以来、JRA通算424勝、JRA重賞では8勝を挙げているが(※12月20日現在)、JRA・GIでは2017年桜花賞の8着が最高成績。丸田騎手はラーグルフのデビューからすべてのレースで騎乗しており、3戦2勝という成績を挙げているが、デビュー15年目で悲願のJRA・GI初制覇を遂げることができるだろうか。なお、ラーグルフを管理する宗像義忠調教師も開業29年目でJRA・GI初制覇がかかっている。(※同調教師の管理馬は26日の有馬記念(GI)にウインキートス(牝4歳)が出走予定)。

★中山・芝2000メートル戦で2戦2勝 葉牡丹賞を逃げ切ったボーンディスウェイ

 ボーンディスウェイ(牡、美浦・牧光二厩舎)は、ホープフルS(GI)の舞台となる中山・芝2000メートル戦で2戦2勝という成績を挙げている。9月19日の未勝利戦では中団からの差し切り勝ち、続く葉牡丹賞(1勝クラス)ではレース序盤から主導権を握って逃げ切り勝ちを収めたが、今回はどのような戦法で挑むだろうか。同馬には前走に続き石橋脩騎手が騎乗する予定となっている。なお、石橋脩騎手は今年実施された中山・芝2000メートル戦で5勝を挙げており、C・ルメール騎手(6勝)に次ぐ2位の勝利数となっている(※12月20日現在)。また、ボーンディスウェイは7月4日に福島の新馬戦でデビューしたが(2着)、福島デビュー馬がホープフルSを勝てば、1984年のレース創設以降初めてのこととなる。

★今年のJRA・GIは関東馬が活躍 1998年以来23年ぶりの勝ち越しなるか

 12月20日現在、今年のJRA・GIは朝日杯FSまでの22戦を終えたが、関東馬、関西馬ともに11勝と勝利数で五分五分となっている。年間のJRA・GI勝利数で関東馬が勝ち越したのは1998年が最後で、残るJRA・GIレースで23年ぶりの勝ち越しを決めることができるかどうか注目される。26日に実施される有馬記念(GI)には5頭、28日に実施されるホープフルS(GI)には7頭の関東馬が登録しているが、今年を締めくくる中山競馬場でのGI2レースを制すことができるだろうか。なお、関東馬がホープフルSを勝てば、2017年のGI昇格以降では初めてのこととなる。

★JRA・GI完全制覇まであと「1」 武豊騎手はアスクワイルドモアに騎乗予定

 12月20日現在、武豊騎手は現在JRAで実施されているGI24レースのうち、23レースで計78勝を挙げており、完全制覇へ残すはホープフルSを残すのみとなっている。同騎手はGI格上げ前のホープフルSで5勝をマークしているが、GIとなったホープフルSでも勝利を挙げることができるだろうか。なお、武豊騎手は今年のホープフルSでは、札幌2歳S(GIII)2着のアスクワイルドモア(牡、栗東・藤原英昭厩舎)に騎乗する予定。札幌2歳Sが芝1800メートル戦になった1997年以降、同レースの2着馬ではアヴェンチュラ、ゴールドシップ、ユーバーレーベンの3頭がJRA・GIを制しているが、武豊騎手とアスクワイルドモアのコンビはホープフルSを制すことができるだろうか。Vなら、同馬を管理する藤原英昭調教師はJRA2歳GI初制覇となる。

★1億9000万円で取引された2頭に注目 ジャスティンパレス&フィデル

 新馬戦(中京)→黄菊賞(1勝クラス)を連勝したジャスティンパレス(牡、栗東・杉山晴紀厩舎)、京都2歳S(GIII)3着のフィデル(牡、栗東・友道康夫厩舎)は、どちらも昨年のセレクトセール(1歳)に上場された。ジャスティンパレスは父ディープインパクト、母パレスルーマー、フィデルは父ハーツクライ、母ラッキートゥビーミーという血統で、2頭とも1億9000万円(税抜)という高額で取引されている。昨年のホープフルS(GI)ではセレクトセール(当歳)において1億円(税抜)で取引されたダノンザキッドが勝ったが、ジャスティンパレスとフィデルはGIタイトルを手にすることができるだろうか。

★GI昇格以降、好成績を挙げる萩S出走馬 今年はキラーアビリティ、クラウンドマジックが登録

 今年のホープフルS(GI)には、萩S(L)2着のキラーアビリティ(牡、栗東・斉藤崇史厩舎)、同3着のクラウンドマジック(牡、栗東・加用正厩舎)が登録している。萩Sが芝1800メートル戦になった2002年以降、同レースの出走馬は前身である「ラジオたんぱ杯2歳S」、「ラジオNIKKEI杯2歳S」も含めホープフルSで好走する馬が多く出ており、2017年のGI昇格以降は2017年タイムフライヤー、2018年サートゥルナーリアが1着、2019年にはヴェルトライゼンデが2着に入っているが、今年の萩S出走馬は好走することができるだろうか。

 なお、クラウンドマジックは父エピファネイア、母クラウンドジャック、母の父ヴィクトワールピサという血統で、父エピファネイアは2012年、母の父ヴィクトワールピサは2009年にホープフルSの前身であるラジオNIKKEI杯2歳Sを制している。クラウンドマジックはこの世代最初の新馬戦となった6月5日の新馬戦(中京)を勝ち上がった後は3戦0勝という成績だが、新馬戦以来の勝利をGIで挙げることができるだろうか。同馬にはデビュー以来すべてのレースで手綱をとっている岩田康誠騎手が引き続き騎乗予定。ちなみに、母の父ヴィクトワールピサという血統の現2歳馬は5頭がJRAで勝ち上がっており、ホープフルSに登録しているオニャンコポン(父エイシンフラッシュ)はデビューから2連勝、ラブリイユアアイズ(父ロゴタイプ)は阪神JF(GI)で2着と好走している。

★デビュー24日目でGIタイトル獲得なるか デビュー最速GI制覇を目指すシェルビーズアイ

 12月5日の新馬戦(中京)を勝ったばかりのシェルビーズアイ(牡、栗東・武英智厩舎)が、デビュー最速JRA・GI制覇を目指す。グレード制を導入した1984年以降では、1998年の阪神3歳牝馬Sを制したスティンガー、2015年の朝日杯FSを制したリオンディーズの「29日目」がデビューから最速でのJRA・GI制覇記録となっている。シェルビーズアイはホープフルS(GI)当日がデビューから24日目となるが、新馬→GIの連勝を遂げることができるだろうか。なお、シェルビーズアイが勝てば、同馬に騎乗予定の松田大作騎手はデビュー25年目、管理する武英智調教師は開業4年目でいずれもJRA・GI初制覇となる。

★GI昇格以降は1番人気馬が全勝 C・ルメール騎手の年間記録にも注目

 ホープフルS(GI)は、1984年に「ラジオたんぱ杯3歳牝馬S(GIII)」として牝馬限定の阪神・芝1600メートル戦で創設されたのが始まりで、1991年から2013年までは阪神・芝2000メートルを舞台に、「ラジオたんぱ杯3歳S」→「ラジオたんぱ杯2歳S」→「ラジオNIKKEI杯2歳S」として実施された。2014年には舞台を中山・芝2000メートルに移し、「ホープフルS(GII)」と名称・格付けが変更され、2017年にGIへ昇格した。GI昇格以降のホープフルSでは、すべて1番人気馬が勝利を挙げているが、今年はどんな結果になるだろうか。なお、12月20日現在、今年のJRA2歳重賞での1番人気馬の成績は4勝、2着3回(勝率.308、連対率.538)となっている。

 また、C・ルメール騎手は、今年のJRA競走での勝利数が「193」、JRA獲得賞金は「42億9072万4000円」となっており(※12月20日現在)、残りの開催で自身3度目のJRA年間200勝到達、自身が持つJRA年間最多獲得賞金記録(46億6023万5000円)の更新なるか注目される。ルメール騎手はホープフルSでコマンドライン(牡、美浦・国枝栄厩舎)に騎乗予定だが、同騎手はGI昇格以降の初勝利を挙げることができるだろうか。なお、ルメール騎手はGI昇格以前のホープフルSでは3勝を挙げている。

★朝日杯FSを制した友道康夫調教師 ホープフルSにはサトノヘリオス、フィデルを登録

 19日に実施された朝日杯FS(GI)は、友道康夫調教師(栗東)の管理馬ドウデュースが勝利した。同調教師は今年のJRA2歳戦で最多の13勝を挙げており、ホープフルS(GI)にはサトノヘリオス(牡)、フィデル(牡)を登録しているが、ドウデュースに続いて友道厩舎からこの世代2頭目のGI馬が誕生するだろうか。

 サトノヘリオスは、12月20日現在のJRA2歳種牡馬成績で1位のエピファネイア産駒で、未勝利戦(中京)→エリカ賞(1勝クラス)と2連勝中。エリカ賞の歴代勝馬にはダービーを制したタヤスツヨシ、アドマイヤベガ、キングカメハメハ、エイシンフラッシュなど多くのGI馬の名前が見られるが、出世レースを制したサトノヘリオスは3連勝でホープフルSを制すことができるだろうか。

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