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2021.12.21 04:59

【有馬記念】アカイイト岡浩二オーナーに直撃「今年の僕には筋書きがあるのかな」

10番人気の低評価を覆してエリザベス女王杯を制したアカイイト。岡オーナー、幸騎手をつなぐ運命の糸が勝利を手繰り寄せた

10番人気の低評価を覆してエリザベス女王杯を制したアカイイト。岡オーナー、幸騎手をつなぐ運命の糸が勝利を手繰り寄せた【拡大】

 エリザベス女王杯を制したアカイイト(栗東・中竹和也厩舎、牝4歳)で有馬記念に挑む岡浩二オーナー(56)を直撃インタビュー。今年5月にJRA重賞初制覇を飾ると、勢いそのままに悲願のGIタイトルもゲット。グランプリへの思いや、今後の馬主としての夢などを聞いた。(聞き手・斉藤弘樹)

 --馬主18年目の今年は、JRA重賞初制覇から一気にGIも勝利した

 「やっぱり重賞というのは遠かったですね。去年あたりから掲示板に載るようになり、今年はマーニ(京都ハイジャンプ)、ヨカヨカ(北九州記念)、アカイイトと、ポンポンと3つですからね。GIも勝てるなんて、今年の僕には筋書きがあるのかなと思うくらい、ストーリーができていますね」

 --スプリンターズSの直前で、左第1指節種子骨を骨折して引退したヨカヨカの悔しさも晴らした

 「非常に悲しい思いはしましたが、アカイイトと幸ジョッキーがリベンジをしてくれました。人生いろいろあるなと思いました。七転び八起きですね」

 --幸騎手との出会いは

 「(2003年に)スティルインラブの3冠祝勝会の二次会が行われていた店で、偶然出会いました。まだ馬主になる前でした。初めて知り合ったジョッキーで、『みゆぴー』と呼んでいます」

 --アカイイトへの期待は当初から大きかった

 「新馬戦は4着でしたが、祐一くん(福永騎手)は『この馬は間違いなく走る』と言ってくれました。末脚はすごく恐ろしいものがありましたが、1勝クラスでも停滞したりしていましたし、いい競馬はしていても、かみ合っていないような感じがありました」

 --4歳でまだまだ成長の余地がある

 「エリザベス女王杯のときに中竹さんが『過去最高のデキ』と言っていましたが、さらにその上が望めるのであればですよね。正直、距離など本質がどこなのかまだ未知数ですし、ひょっとしたら今回のグランプリの方が適性があるかもしれません。どこにピークがあるのか、まだ発展途上なので楽しみですね」

 --有馬記念とは

 「今までは夢の夢の夢で、見るレースと思っていました。相手は強いので胸を借りるつもりですが、どれだけの差があるのかを試してみるにもいいチャンスです。みゆぴーも『距離は全然問題ないと思う』と言ってくれているので、それほどそん色はないと思います」

 --馬主としての夢は

 「ビッグレースを目指してどんどん頑張りたいですし、サンデーヒルズ(18年に北海道の日高に開場した生産牧場)として日高産馬の代表産駒となるような馬をつくっていきたいと思います。もちろんクラシックもそうですし、海外にも興味はあります。夢は果てしなく、尽きません」

 ■岡 浩二(おか・こうじ)大阪市生まれ、56歳。株式会社ランテック代表取締役。日本馬主協会連合会の社会貢献・広報副委員長。京都馬主協会では常務理事および広報委員長を務める。馬名はホームぺージで募集をし、アカイイトもその候補から選んだ。シンプルで日本の古来から残っているいい言葉や地方の方言などを生かして命名している。

 ★恩返し狙う“鉄人”…アカイイトに騎乗する幸騎手は、意外にも有馬記念に初参戦。JRAの年間最多騎乗記録(2012年の1081鞍)保持者で、“鉄人”とも称される28年目のベテランは、「乗ったことがなかったので楽しみです。ゲートを出て3コーナーぐらいまで折り合い重視で。そこから前走みたいに動くのか、もう少し我慢して直線で動かすのかは、展開次第です」とイメージ。オーナーの岡浩二氏には、「今年はヨカヨカで(北九州記念を)勝たせていただき、その縁でエリザベス女王杯も騎乗依頼をいただきました。本当に感謝しかないです」とグランプリでの恩返しを狙う。

 ★子にも託す…アカイイトの母ウアジェトは現在、キズナの子供を受胎しており、来春に全きょうだいが誕生予定となっている。岡オーナーは「来年はコントレイルをつけたいなと思っています」と話す。

 来春から繁殖となるヨカヨカも、初年度はキズナを種付け予定。「初子は小さく出ることが多いですが、キズナは種牡馬としても馬っぷりがいいので。(コロナ禍で)ヨカヨカと口取りができなかったので、子供で写真を取りたいですね」と産駒に夢の続きを託す。

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