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2021.11.28 07:20

【ジャパンC予想】サンスポデスクが狙う“隠れサウスポー” あの男が大仕事をやってのける!

アリストテレス

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 先日、かつての千葉競輪場から衣替えした「ティップスタードーム千葉」に行って、新しい自転車競技「PIST6」を観戦してきた。現状、参戦しているのは日本競輪選手会に所属する選手だけなので、“競輪だろ?”といわれると明確に否定しにくい面もあるが、いざドームに足を踏み入れると、そこは日本のギャンブル観を覆す別空間。初めて大井競馬場のトゥインクル競馬に行ったときも驚いたものだが、インパクトとしてはそれ以上で、何かのショーを開催しているイメージだった。

 公営競技に分類される以上、売り上げを求められる状況にはあるものの、「券を買う」という表現が「ベッティング」で統一されるなど、従来のギャンブル色を徹底的に排除した開催はとても斬新なものだ。まだまだ試行錯誤の段階で、競技としても運営面でも改善の余地がある。それでも、新しい可能性を広げる試みなのは間違いない。レースの合間に繰り広げられるダンスは一見の価値あり。ショーアップされたプロスポーツを観戦しに行く、という感覚であれば、決して安くないように思える入場料も納得できるのではないだろうか。

 この「PIST6」が行われるバンクは、国内の競輪場にはない国際基準の仕様。1周250メートルで行われる。ゆくゆくは外国人選手の登場も予定されているということで、それが実現すればまた異なる展開があるはずだ。新型コロナ禍が完全に収束したわけではないだけに、実現されるのはまだ先の話だろうが、世界トップクラスの選手がやってくるようなら大いに楽しみになってくる。

 自転車の世界では、海外の強豪が圧倒的に強い図式だが、競馬界に目を転じると、日本馬が強くなったことによって来日する馬がかなり減ってしまった。そんな中、今年の東京12R・ジャパンCは松島正昭オーナーが共同所有者に名を連ねる2頭のほか、フランスからグランドグローリーも参戦。国際レースらしい顔触れは整った。それでも、“ホーム”で戦える日本の一流馬が優勢であることは確かだろう。

 人気を集める上位3頭の争いが有力とみられているが、(9)アリストテレスにも食い込む余地はある。ここで変わり身を見せるという根拠を示していきたい。

 音無秀孝調教師も認めていることだが、年明けに不良馬場のアメリカジョッキークラブCを勝った後、少なからず反動があったという。阪神大賞典以降の3連敗はその影響とみていい。立て直した秋初戦の京都大賞典も2着に敗れているが、そもそもこの馬は新馬戦も1勝クラスも取りこぼしたように、阪神では6戦未勝利。コース適性の問題と割り切れば、悲観することはない。東京コースは3歳時のプリンシパルS(6着)しか経験がないが、このときはマイナス8キロでデビュー以来、最も馬体重が減ったレースだった。むしろ、休養後の新潟、中京で強い競馬を見せており、“隠れサウスポー”の側面すらある。

 菊花賞でコントレイルを苦しめたクビ差2着のイメージがあるものの、血統表を見ればエピファネイア、シーザリオ、スペシャルウィーク、ディープインパクトと東京芝2400メートルのGI馬がズラリ。近親フサイチコンコルドも日本ダービーを制している。この舞台なら、同世代の3冠馬コントレイルと差のない競馬ができると見込んでの◎だ。

 前々でしぶとさを生かす脚質は、差し馬が多い今回のメンバーで大きな強みとなるはず。これからワールドワイドに活躍すると確信している新コンビ横山武史騎手が、世界の注目を集めるこのレースで大仕事をやってのけるとみた。

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