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2021.11.22 18:06

【ジャパンC】レース展望

デビュー戦から圧巻の内容で連勝街道をひた走り、史上3頭目の無敗での3冠馬に輝いたコントレイル

デビュー戦から圧巻の内容で連勝街道をひた走り、史上3頭目の無敗での3冠馬に輝いたコントレイル【拡大】

 秋の東京開催は最終週を迎え、日曜メインにジャパンC(28日、GI、芝2400メートル)が行われる。来年は1着賞金が4億円(今年は3億円)に増額されるなど、名実とも日本競馬の最高峰といえる一戦だ。

 今年の注目は、何といってもラストランを迎える昨年の3冠馬コントレイル(栗東・矢作芳人厩舎、牡4歳)だ。デビュー戦から圧巻の内容で連勝街道をひた走り、史上3頭目の無敗での3冠馬に輝いた。しかし、その後は昨年のジャパンC2着、今年の大阪杯3着と勝ち切れず、前走の天皇賞・秋でもエフフォーリアから1馬身差の2着に甘んじている。他世代との対決で最良の結果は残せていないが、デビュー10戦全てで馬券圏内は外しておらず、能力の高さは疑う余地がないところ。東京芝2400メートルは日本ダービーを完勝し、アーモンドアイに屈した昨年のジャパンCも同期の3冠牝馬デアリングタクト以下には先着しており、舞台設定にも不足はない。ディープインパクト産駒の3冠馬として、今後の生産界をリードしていく期待も背負うだけに、しっかりと有終の美を飾りたいところだ。

 コントレイルを含め、4世代のダービー馬が競演することも今年のトピックの一つ。とりわけ、今年エフフォーリアとハナ差の激闘の末、戴冠を果たしたシャフリヤール(栗東・藤原英昭厩舎、牡3歳)は、今秋のGI戦線で好成績を挙げている“強い3歳世代”の代表格。福永騎手がコントレイルに騎乗するため乗り替わりとなるが、代役が目下絶好調で同馬にも騎乗経験がある(毎日杯1着)川田騎手なら不安はない。

 2016年のダービー馬マカヒキ(栗東・友道康夫厩舎、牡8歳)は前走の京都大賞典で16年ニエル賞(仏GII)以来約5年ぶりの白星を挙げた。出走馬中最年長となる古豪も、歴戦の強みで上位進出を狙う。同じ友道厩舎で18年のダービーを制したワグネリアン(牡6歳)は休養しがちなキャリアだが、今季は1マイルの富士S(0秒6差6着)をひと叩きされて良化している。

 05年のアルカセット以降、勝ち馬がいない苦戦続きの海外招待馬だが、今年は話題を集めそうだ。ブルーム(愛=A・オブライエン厩舎、牡5歳)は今年の仏サンクルー大賞を制してGIホースの仲間入り。武豊騎手が手綱を取った凱旋門賞では重馬場を苦にしたか11着と崩れたが、続く前走の米GIブリーダーズCターフでは半馬身差の2着と気を吐いた。今回は英国の名手、R・ムーア騎手が騎乗予定で、16年ぶりの外国馬Vへ虎視眈々だ。同厩のジャパン(牡5歳)はBCターフで4着。鞍上には歴代最多のジャパンC4勝を誇る武豊騎手が予定されており、どんな手綱さばきを見せるか注目される。

 フランスのグランドグローリー(G・ビエトリーニ厩舎、牝5歳)は2走前に仏GIジャンロマネ賞を勝ち、前走の仏GIオペラ賞でも2着に食い込んだ。鞍上はクリスチャン・デムーロ騎手。3年ぶりの来日で腕達者ぶりを見せつけそうだ。

 その兄であるミルコ・デムーロ騎手が手綱を取るのは今年のオークス馬ユーバーレーベン(美浦・手塚貴久厩舎、牝3歳)。故障休養明けの前走・秋華賞では1秒5差13着と見せ場がなかったが、ひと叩きされて迎えるオークスと同じ舞台で強い世代の女王の意地を見せたい。

 アリストテレス(栗東・音無秀考厩舎、牡4歳)は昨年の菊花賞2着馬。今年はアメリカジョッキークラブCを勝ったあと精彩を欠くレースが続いたが、前走の京都大賞典でハナ差2着と存在をアピール。上がり調子でGI取りに挑む。京都大賞典で3着に続いたのが17年の菊花賞馬キセキ(栗東・辻野泰之厩舎、牡7歳)。自分の形に持ち込んだときのしぶとさは健在で、ジャパンCも18年に2着の実績がある。

 オーソリティ(美浦・木村哲也厩舎、牡4歳)は骨折休養明けだった前走のアルゼンチン共和国杯で57・5キロのトップハンデを克服し、連覇を達成した。引き続きルメール騎手が騎乗予定だけにGIでも侮れない。今年の新潟大賞典の覇者サンレイポケット(栗東・高橋義忠厩舎、牡6歳)は前走の天皇賞・秋で0秒5差4着と健闘。上がりがかかる流れになれば再び上位進出が期待できる。

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