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2021.10.21 16:22

相沢師コラム・トレセン365日WEB版(181)~今週も2歳馬がアツい!・マイネルカグラ&マイネルキング

16日東京の新馬戦を勝ったライラック

16日東京の新馬戦を勝ったライラック【拡大】

 先週も若駒がやってくれました。16日東京の新馬戦(芝1800メートル)でライラックが快勝。好位から危なげなく抜け出す非常に強い競馬でした。3週連続での新馬Vが開業以来初めてなら、秋の東京で3頭が新馬勝ちするのも初めて。本当に来春が楽しみになってきました。

 このレースには昨年の3冠馬コントレイルの全弟サンセットクラウドも出走(5着)していました。ライラックの半兄のブラックホールは3冠でコントレイルにこてんぱんにやられてしまっただけに、芹沢精一オーナーは「仇討ちができたな。すごくうれしいよ」と大変喜んでくれました。この後は引き続きミルコ・デムーロ騎手とのコンビで京都2歳S(11月27日、阪神、GIII、芝2000メートル)に挑戦します。強い牡馬相手に力試しですが、あれだけいい馬に乗ってきたミルコが「楽しみ」と言ってくれるのだから期待したいですね。

 今週も生きのいい2歳馬がスタンバイしていますよ。23日新潟5R(2歳未勝利、芝1800メートル)のマイネルカグラは1本追い足りない感じだった初戦で4着といい競馬をしてくれました。ひと叩きしての上積みは大きく、今週の追い切りにまたがった丹内(祐次騎手)は「すごく良くなってますね。勝ち負けでしょう」と胸を張っていました。メンバー的にも楽しみです。

 4週連続での新馬戦Vを狙うのは23日東京5R(芝2000メートル)のマイネルキング。実は今年3月に急逝されたマイネル軍団の総帥・岡田繁幸さんと最後に話したのはこの馬についてなんです。昨年12月にビッグレッドファーム明和を訪ねた際、岡田さんはキングを馬房から引き出してきて「きっと走るよ!」と目を輝かせていました。9月26日に予定していたデビュー戦は馬運車で暴れて出走取消になってしまいましたが、今回は1頭での輸送にするので大丈夫でしょう。だいぶ動きが良くなってきましたし、ゴールドシップ産駒らしい気性のキツさが実戦でいい方に出ないかと期待しています。

相沢 郁(あいざわ・いくお)

 1959年6月19日生まれ。北海道出身。麻布大学獣医学部で獣医師免許を取得。98年に厩舎を開業。初年度からウメノファイバーが京王杯3歳Sを優勝し、翌年にオークス制覇。2012、13年にJRA賞優秀調教師賞を受賞。これまでにJRA重賞18勝をあげている。趣味はお酒。