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2021.10.19 18:23

【菊花賞】春2冠の覇者ともに不在の牡馬クラシック最終戦の注目点はこちら!

春2冠の覇者がともに不在の今年の菊花賞には、神戸新聞杯を制したステラヴェローチェなどが登録している

春2冠の覇者がともに不在の今年の菊花賞には、神戸新聞杯を制したステラヴェローチェなどが登録している【拡大】

★皐月賞馬&ダービー馬不在の菊花賞 最後の一冠を手にするのは?

 24日の阪神では“三冠レース”最終戦の菊花賞が実施される。今年の菊花賞には、皐月賞馬エフフォーリア、ダービー馬シャフリヤールは登録しておらず、2019年以来2年ぶりに皐月賞馬、ダービー馬ともに出走しない菊花賞となる。神戸新聞杯を制したステラヴェローチェ(牡3歳、栗東・須貝尚介厩舎)、セントライト記念を制したアサマノイタズラ(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)など24頭が今年の菊花賞に登録しているが、最後の一冠を手にするのはどの馬だろうか。

 なお、菊花賞が阪神で実施されるのは1979年以来、42年ぶり2回目となる。同年は皐月賞11着のハシハーミットが1着、皐月賞とダービーには出走しなかったハシクランツが2着に入り、同一馬主&同一調教師の2頭のワンツーフィニッシュとなった。

★秋初戦・神戸新聞杯でダービー馬を撃破 皐月賞、ダービー3着のステラヴェローチェ

 神戸新聞杯を制したステラヴェローチェ(牡3歳、栗東・須貝尚介厩舎)が、悲願のクラシック制覇を目指す。同馬は皐月賞では0秒5差、ダービーでは0秒2差でいずれも3着となった。ステラヴェローチェは、秋初戦の神戸新聞杯で、ダービー馬シャフリヤール(4着)などを破り、重賞2勝目を挙げたが、“三冠レース”最終戦の菊花賞を制すことができるかどうか。Vなら、ダービー3着馬の菊花賞制覇は、2003年のザッツザプレンティ以来18年ぶり8頭目となる。なお、皐月賞3着→ダービー3着から菊花賞を制した馬には1968年優勝のアサカオーがいる。

★桜花賞Vの須貝尚介調教師&吉田隼人騎手 ステラヴェローチェで今年のクラシック2勝目なるか

 ステラヴェローチェ(牡3歳、栗東・須貝尚介厩舎)は、皐月賞から吉田隼人騎手が騎乗を続けており、皐月賞3着、ダービー3着、神戸新聞杯1着という成績を残している。“須貝尚介調教師&吉田隼人騎手”のコンビは、ソダシで今年の桜花賞を制しているが、ステラヴェローチェでもクラシックを制すことができるかどうか。Vなら、須貝調教師は2012年のゴールドシップ以来9年ぶり2回目の菊花賞制覇、吉田隼人騎手は菊花賞初制覇となる。なお、複数の馬で同一年のクラシックを2勝すれば、騎手では2019年のC・ルメール騎手、調教師では2019年の角居勝彦元調教師以来で、いずれも2年ぷりとなる。

 また、ステラヴェローチェを所有する大野剛嗣氏にはJRA・GI初制覇がかかる。同馬主は2016年に所有馬が初めてJRAで出走しているが、馬主歴6年目で初のビッグタイトルを手にすることができるかどうか。なお、同馬主の所有馬は、ヴェローチェオロ(牡3歳、栗東・須貝尚介厩舎)も菊花賞に出走する予定だ。

★追加登録料を支払っての菊花賞参戦 セントライト記念を制したアサマノイタズラ

 セントライト記念勝ち馬アサマノイタズラ(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)は、クラシック追加登録料(200万円)を支払っての参戦となる。同馬は春のスプリングSで2着に入り、追加登録を行って皐月賞に参戦したが、最下位の16着に敗れた。アサマノイタズラは続くラジオNIKKEI賞で、12着と敗れたが、セントライト記念では後方から追い込み重賞初制覇を遂げている。菊花賞では2002年ヒシミラクル、2014年トーホウジャッカル、2015年キタサンブラックと追加登録馬が3勝を挙げているが、アサマノイタズラは追加登録で参戦する執念を実らせることができるかどうか。同馬には田辺裕信騎手が騎乗する予定。

★セントライト記念13着から巻き返しなるか 皐月賞2着馬タイトルホルダー

 皐月賞2着馬タイトルホルダー(牡3歳、美浦・栗田徹厩舎)は、秋初戦のセントライト記念で13着に敗れており、巻き返しを狙う。同馬は通算7戦2勝という成績だが、2勝はいずれも逃げ切りで挙げており、芝3000メートルという長距離で争われる菊花賞ではどのような競馬で挑むのか注目される。タイトルホルダーには前走に続き横山武史騎手が騎乗する予定だが、“三冠レース”最後の一冠を制してGIタイトルを手中にすることができるかどうか。

 タイトルホルダーを管理する栗田徹調教師には、JRA・GI初制覇がかかる。同調教師は開業11年目で、今月9日にはJRA通算200勝を達成したが、JRA・GI初勝利を挙げることができるかどうか。

★両親ともにキャロットファーム所有のGI馬 セントライト記念3着のオーソクレース

 オーソクレース(牡3歳、美浦・久保田貴士厩舎)は父エピファネイア、母マリアライトという血統で、両馬の馬主だった(有)キャロットファームの所有馬。エピファネイア、マリアライトはいずれも現役時代にJRA・GI2勝を挙げたが、オーソクレースも偉大な両親に続くGI勝利を挙げることができるかどうか。

 なお、オーソクレースは昨年12月のホープフルS2着以降休養していたが、今年初戦となった9月20日のセントライト記念で3着に入っている。

★偉業に挑むディープインパクト産駒 菊花賞4連覇&クラシック歴代単独最多勝なるか

 ディープインパクト産駒は、2018年フィエールマン、2019年ワールドプレミア、2020年コントレイルと3年連続で菊花賞を制しており、歴代最多タイの菊花賞4勝を挙げている。今年の菊花賞に登録している同産駒は、神戸新聞杯2着のレッドジェネシス(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)、ダービー16着以来、約5カ月ぶりの出走となるディープモンスター(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)を含む4頭となるが、菊花賞4連覇で歴代単独トップの同レース5勝目を挙げることができるかどうか。Vなら、クラシック競走通算24勝目で、こちらも歴代単独トップとなる。ディープインパクトは2005年の菊花賞優勝馬で、同産駒には同レース父子制覇がかかる。なお、今年の菊花賞には、ディープインパクトの他に2012年の菊花賞馬ゴールドシップ産駒が2頭、2013年の菊花賞馬エピファネイア産駒が3頭登録しており、父子制覇がかかる。

★キングカメハメハ産駒初の菊花賞制覇なるか ラジオNIKKEI賞を制したヴァイスメテオール

 ラジオNIKKEI賞で重賞初制覇を遂げたヴァイスメテオール(牡3歳、美浦・岩戸孝樹厩舎)は、父キングカメハメハ、母シャトーブランシュ、母の父キングヘイローという血統だ。キングカメハメハ産駒は、菊花賞以外のクラシック競走を制しており、菊花賞を勝てば種牡馬として9頭目のクラシック完全制覇となるが、菊花賞初勝利を挙げることができるかどうか。なお、今年のJRA重賞では“母の父キングヘイロー”という血統の馬が活躍しており、10月19日現在で6勝を挙げている。菊花賞登録馬では、ヴァイスメテオールの他に、セントライト記念勝ち馬のアサマノイタズラ(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)が父ヴィクトワールピサ、母ハイタッチウイーン、母の父キングヘイローという血統だ。

★JRA・GI初挑戦となる四位洋文調教師 神戸新聞杯3着のモンテディオを登録

 今年3月に開業した四位洋文調教師(栗東)は、神戸新聞杯3着のモンテディオ(牡)を菊花賞に登録しており、同レースがJRA・GI初出走となる見込みだ。同調教師は騎手時代にJRA通算1586勝、JRA・GIでは15勝を挙げた。四位調教師は、騎手時代の2007年にアサクサキングスに騎乗して菊花賞を制しているが、調教師としても菊花賞制覇を遂げることができるかどうか。

 また、モンテディオに騎乗予定の横山和生騎手は菊花賞初騎乗となる。同騎手は10月19日現在、今年のJRA競走で65勝を挙げており、自身の年間最多勝利数(2013年の39勝)を大幅に更新している。横山和生騎手の弟・横山武史騎手は今年の皐月賞でJRA・GI初制覇を遂げたが、横山和生騎手もクラシック競走でJRA・GI初制覇となるかどうか。なお、横山和生騎手の父・横山典弘騎手は1998年にセイウンスカイで菊花賞を制してる。

★74年ぶりの牝馬による菊花賞制覇なるか 昨年V福永騎手が騎乗予定のディヴァインラヴ

 タイランドC(1勝クラス)→木曽川特別(2勝クラス)を連勝したディヴァインラヴ(牝、栗東・斉藤崇史厩舎)は、200万円の追加登録料を支払って菊花賞に参戦する予定だ。牝馬で菊花賞を制した馬は1943年のクリフジ、1947年のブラウニーの2頭だけだが、ディヴァインラヴは74年ぶりに牝馬の菊花賞制覇を遂げることができるかどうか(※今年の菊花賞にはハギノピリナも登録している)。なお、ディヴァインラヴには、史上4人目の菊花賞連覇がかかる福永祐一騎手が騎乗する予定。

 また、ディヴァインラヴを管理する斉藤崇史調教師は菊花賞当日の年齢が「39歳1カ月26日」で、同馬が勝てば、グレード制を導入した1984年以降で最年少の菊花賞優勝調教師となる。

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