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2021.10.15 05:00

【ZBAT!ピックアップデータ】秋華賞

史上初の阪神開催となる今年の秋華賞。M・デムーロ騎手とユーバーレーベンにとっては強い追い風となる

史上初の阪神開催となる今年の秋華賞。M・デムーロ騎手とユーバーレーベンにとっては強い追い風となる【拡大】

 3歳牝馬3冠の最終戦、秋華賞の出走馬が14日、確定した。さまざまな角度から勝ち馬を探る「ZBAT!ピックアップデータ」は、今年は例年の京都ではなく阪神で開催されることに着目。阪神芝2000メートルのオープン特別や重賞で好成績を残すミルコ・デムーロ騎手(42)=栗東・フリー=が騎乗するオークス馬ユーバーレーベン(美浦・手塚貴久厩舎)に期待した。なお、枠順は15日に確定する。

 京都競馬場の改修工事により、26回目にして初めて阪神で行われる秋華賞。同じ芝・内回りの2000メートルでも、直線の急坂の有無などコースレイアウトは異なる。京都→阪神がプラスになる馬・人はいないのか…。探ってみたところ、舞台替わりを追い風にできるジョッキーが見つかった。ユーバーレーベンで挑むミルコ・デムーロ騎手だ。

 2016年以降のオープン特別、重賞における阪神芝2000メートル、京都芝2000メートルの騎手成績をそれぞれ調べると、別表の通りM・デムーロ騎手は阪神で最多の8勝をマークし、勝率も・444の高数値。その内訳もGI大阪杯2勝(スワーヴリチャード、ラッキーライラック)を含む重賞5勝の優秀さだ。一方の京都が【0・2・1・10】なのだから、阪神替わりは猛烈なプッシュ材料になる。

 もちろん、ユーバーレーベンにとっても、未経験の京都より走ったことがある阪神の方がいいに決まっている。昨年のGI阪神ジュベナイルフィリーズ(芝1600メートル)では直線の長い外回りではあるが、上がり最速の末脚を繰り出して、勝ったソダシを0秒1差まで追い詰める3着に食い込んだ。急坂に対する適性は十分で、当時より距離が延びれば逆転できることも、東京の芝2400メートルでGI制覇を飾ったオークスで示している。

 M・デムーロ騎手もオークス馬の能力を信頼。「何回か乗っていたので、いい瞬発力があると思っていたし、それが出せるとオークスでは信じていました。阪神でも走ったことがあるし、コースも合いそう。あとはスムーズに運ぶことが大事ですね。ソダシだけじゃなく、みんながライバル。何とかいい結果を出したい」と意気込む。

 父のゴールドシップも阪神がめっぽう得意で、13&14年宝塚記念を連覇するなど重賞6勝と活躍した。“阪神の鬼”だった父の血と、この舞台で絶大な信頼度を誇る鞍上の後押しを得て、ユーバーレーベンが史上5頭目となるオークス&秋華賞の2冠制覇を飾る可能性は十分だ。

★…M・デムーロ騎手は現在7つあるJRAの3歳限定GIのうち、皐月賞(4勝)、ダービー(2勝)、菊花賞(1勝)、桜花賞(1勝)、オークス(2勝)、NHKマイルC(2勝)の6つを勝っている。秋華賞を勝てば、武豊騎手、福永騎手、ルメール騎手に続く4人目の完全制覇だ。

★…今年の阪神芝2000メートルと、従来の京都芝2000メートルの大きな違いは坂の位置。京都は向こう正面で坂を上って3コーナーで下り、直線はほぼ平坦だが、阪神ではスタート直後とゴール前で2度急坂を駆け上がる。よりスタミナとパワーが求められ、同舞台で行われるGI大阪杯の優勝馬もキタサンブラック、スワーヴリチャード、ラッキーライラックなど2200メートル以上でも活躍できる馬が多い。2400メートルのオークスを勝ったユーバーレーベンのスタミナが生きるコースだろう。

★14日のユーバー…茨城・美浦トレセンの厩舎地区で運動を消化した。矢嶋助手は「(13日に)追い切った後も変わりなく順調です。オークスからぶっつけにはなったけど、さすがGI馬。レースが近いことが分かっているのかも」と大一番が近づくにつれて、デキの上昇を感じている。

★秋華賞の枠順はこちら 調教タイムも掲載