14年ぶりの3歳馬によるスプリンターズS制覇を果たしたピクシーナイト(撮影・塩浦孝明)【拡大】
10月3日の中山11Rで行われた第55回スプリンターズステークス(3歳以上オープン、定量、GI、芝1200メートル、16頭立て、1着賞金=1億3000万円)は、福永祐一騎手騎乗の3番人気ピクシーナイト(牡3歳、栗東・音無秀孝厩舎)が3番手のイン追走から直線で力強く抜け出し先頭でゴール。昨年の覇者グランアレグリア不在(天皇賞・秋へ)も好メンバーが揃った秋のスプリント王決定戦を制し、2007年アストンマーチャン以来、14年ぶりの3歳馬Vを果たした。タイムは1分7秒1(良)。
2馬身差の2着にはレシステンシア(2番人気)、さらにアタマ差遅れた3着にシヴァージ(10番人気)が入った。なお、父子二代での春秋スプリントGI制覇を狙ったダノンスマッシュは6着に敗れた。
◆福永祐一騎手(1着 ピクシーナイト)「最終的にこういう形でGIを勝てる馬にしたいという思いはずっとありましたが、こんなに早く1200メートル、GIの舞台で横綱相撲の競馬をとれるようになるとは。こちらの想像を超えた走りをしてくれたと思います。デビュー前からすごい馬になると公言していましたが、想像を超えた馬になる可能性が出てきました。キングヘイローの血(母の父)が入った馬でGIを勝てたことが本当にうれしいです。これで少しはキングヘイローに恩返しができたと思います」
スプリンターズSを勝ったピクシーナイトは、父モーリス、母ピクシーホロウ、母の父キングヘイローという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)シルクレーシング。通算成績は8戦3勝。重賞は今年のシンザン記念(GIII)に次いで2勝目。スプリンターズSは管理する音無秀孝調教師、騎乗した福永祐一騎手ともに初勝利。