中央競馬:ニュース中央競馬

2021.9.29 04:53

【矢作芳人調教師 信は力なり】コントレイル変わりなく帰厩

矢作芳人調教師

矢作芳人調教師【拡大】

 コントレイルが28日、放牧先の大山ヒルズ(鳥取県)から栗東に帰厩した。宝塚記念を回避した後は7月までゆっくりと回復に努めて、8月から徐々に調教ペースを上げてきた。ここまで、すでに「15-15」は10本以上。牧場が、細心の注意を払って状態を上げてきてくれた。

 馬体は春と大きな変わりはないが、この馬に関してはそれでいいと感じている。目標は天皇賞・秋。気性的に休み明けでも走れるタイプであるし、大阪杯(3着)の敗因はレース直前の大雨による馬場悪化と断言できる。強敵がそろうが、あと1カ月しっかりと仕上げて、タイトルを積み上げたい。

 コントレイルに続いて木曜にラヴズオンリーユー、土曜にマルシュロレーヌが帰厩予定である。これから11月6日のブリーダーズCデーへの調教と遠征準備を進めていくことになるが、今週はもうひとつの世界的ビッグイベント、凱旋門賞が行われる。すごいメンバーでの戦いとなりそうで、一人の馬好き、競馬好きとしてワクワクしている。特に応援している日本馬2頭は、ロンシャンでの前哨戦を快勝して万全の態勢で臨むディープボンドと、休み明け、しかも直前輸送で挑むクロノジェネシスと対照的な臨戦態勢。今後のためにもノーザンファームがこの作戦を選択してきたことに大いに注目している。

 5月以来、けがのリハビリのため休養していた弟子の古川奈穂が、10月9日の阪神開催から復帰する。身体的には9月には十分復帰可能だったが、2人で話し合った結果、万全を期す意味でここまで待った。現在はリハビリというより、さらなる進化のためのトレーニングに日々、励んでいる。まだまだ未熟ではあるが、辛いリハビリに耐えてきた彼女を応援してやってほしい。

 ■矢作 芳人(やはぎ・よしと)1961(昭和36)年3月20日、東京生まれの60歳。父は大井競馬の矢作和人元調教師。開成高を卒業後、豪州での修業を経て84年に栗東トレセンへ。厩務員、調教助手を経て2005年に厩舎開業。9月28日現在、JRA通算717勝、重賞50勝(うちGI13勝)。ほかに海外GI3勝、交流GI3勝。