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2021.9.28 18:01

【スプリンターズS】秋のGIシリーズ開幕を告げるレースの注目点はこちら!

今年の高松宮記念覇者のダノンスマッシュ(右)には、父子二代での春秋スプリントGI制覇がかかる

今年の高松宮記念覇者のダノンスマッシュ(右)には、父子二代での春秋スプリントGI制覇がかかる【拡大】

★ダノンスマッシュ、父子二代での春秋スプリントGI制覇なるか

 今年の高松宮記念勝ち馬ダノンスマッシュ(牡6歳、栗東・安田隆行厩舎)が父子二代の“春秋スプリントGI”制覇を狙う。同馬は昨年の香港スプリント、今年の高松宮記念と2つのGIで父ロードカナロアとの父子制覇を決めている。ダノンスマッシュは3年連続のスプリンターズS挑戦で、過去2年は2019年3着、20年2着という成績だが、スプリンターズSでも父子制覇を遂げることができるだろうか。なお、同一年の高松宮記念&スプリンターズS勝利は、フラワーパーク(1996年)、トロットスター(2001年)、ローレルゲレイロ(2009年)、ロードカナロア(2013年)、ファインニードル(2018年)の5頭が達成している。

 また、ダノンスマッシュは4月のチェアマンズスプリントプライズ6着以来の出走となる。同馬は海外遠征後の帰国初戦では2戦2勝という成績だが、今回も勝利を挙げることができるだろうか。同馬には川田将雅騎手が騎乗する予定となっている。

★JRA重賞49勝のうち21勝が芝1200メートル戦 スプリンターズS4勝目を狙う安田隆行調教師

 ダノンスマッシュ(牡6歳)を管理する安田隆行調教師は、スプリンターズSがGIに昇格した1990年以降、藤沢和雄調教師と並び同レース最多タイの3勝を挙げている。同調教師は2011年カレンチャン、12・13年はロードカナロアでスプリンターズSを制し、同一JRA・GI3年連続勝利を記録した。安田隆行調教師は、GI昇格以降のスプリンターズS出走回数でも藤沢和雄調教師と並ぶ最多タイ(15回)で、ダノンスマッシュが出走すれぱ単独トップとなる。ダノンスマッシュは過去2年のスプリンターズSで3着、2着という成績だが、安田隆行調教師は8年ぶり4回目のスプリンターズS制覇を遂げることができるか。なお、同調教師は9月28日現在、JRA重賞で49勝を挙げており、JRA重賞通算50勝まであと1勝に迫っている。ちなみに、安田隆行調教師はJRA重賞49勝のうち21勝を芝1200メートル戦で挙げており、現在JRAで実施されている芝1200メートルの重賞13レースのうち10レースを制している。

★中山の芝1200メートル戦で好成績 1年半ぶりのGI制覇狙うモズスーパーフレア

 モズスーパーフレア(牝6歳、栗東・音無秀孝厩舎)には、昨年の高松宮記念以来となるGI2勝目がかかる。同馬は中山・芝1200メートル戦で6戦3勝、2着2回という成績を残しており、2019年のスプリンターズSでは勝ったタワーオブロンドンから半馬身差の2着に入っている。モズスーパーフレアは、昨年の高松宮記念以降は勝利から遠ざかっており、前走の北九州記念では3着だったが、1年半ぶりのGI制覇を遂げることができるだろうか。Vなら、6歳以上牝馬のJRA・GI制覇はグレード制を導入した1984年以降で4頭目(6回目)となる。なお、モズスーパーフレアには松若風馬騎手が騎乗する予定だ。

★スプリンターズS3連覇なるか C.ルメール騎手はレシステンシアに騎乗予定

 クリストフ・ルメール騎手は2019年にタワーオブロンドン、2020年にグランアレグリアに騎乗してスプリンターズSを連覇しており、今年は同一JRA・GI3連覇を目指す。ルメール騎手は、今年のスプリンターズSではレシステンシア(牝4歳、栗東・松下武士厩舎)に騎乗する予定だが、果たして3連覇となるか。Vなら、騎手の同一JRA・GI3連覇はC.ルメール騎手の天皇賞・秋(2018~20年)以来となる。レシステンシアは、デビューから芝1400~1600メートル戦に出走してきたが、今年の高松宮記念で芝1200メートル戦に初めて出走して2着に入った。レシステンシアは前走の産経賞セントウルSで芝1200メートル戦初勝利を挙げたが、2019年阪神JF以来のJRA・GI制覇を遂げることができるだろうか。

★父、母の父ともにスプリンターズS2勝馬 サマースプリントチャンピオンのファストフォース

 今年のサマースプリントシリーズでチャンピオンとなったファストフォース(牡5歳、栗東・西村真幸厩舎)は、GI初挑戦となる。同馬は3勝クラスからの格上挑戦となったCBC賞を勝ち、続く北九州記念で2着に入りシリーズチャンピオンとなったが、この夏の勢いそのままにスプリンターズSを制すことができるか。同馬にはJRA・GI初制覇を目指す鮫島克駿騎手が騎乗する予定となっている。

 ファストフォースは2019年6月にJRAでデビューし、6戦0勝という成績で競走馬登録を抹消。その後は田中淳司厩舎(北海道)に移籍し、4戦3勝の成績を残して、再びJRA所属となった。グレード制を導入した1984年以降のJRA・GIを制した「マル地」は7頭いるが、いずれも地方競馬でデビューした馬で、再転入した「マル地」がJRA・GIを勝てぱ、初めてのこととなる。なお、ファストフォースは父ロードカナロア、母ラッシュライフ、母の父サクラバクシンオーという血統で、父のロードカナロアは2012・13年、母の父のサクラバクシンオーは1993・94年にスプリンターズSを連覇している。

★母は2002年の優勝馬ビリーヴ 母子制覇狙うジャンダルム

 ジャンダルム(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎)には、スプリンターズSの母子制覇がかかる。同馬の母ビリーヴは現役時代、2002年のスプリンターズS、03年の高松宮記念と2つのGIを制した。ビリーヴは現役引退後にアメリカで繁殖生活を送り、これまでに6頭の産駒がJRA競走に出走している。ジャンダルムは前走の産経賞セントウルSでは4着だったが、母に続いてスプリント路線の頂点に君臨することができるだろうか。同馬には浜中俊騎手が騎乗する予定。なお、ジャンダルムを管理する池江泰寿調教師は、今回が“スプリントGI”初挑戦となる。

★14年ぶりの3歳馬Vなるか メイケイエール、ピクシーナイトが出走予定

 メイケイエール(牝3歳、栗東・武英智厩舎)、ピクシーナイト(牡3歳、栗東・音無秀孝厩舎)には、2007年アストンマーチャン以来、14年ぶりの3歳馬によるスプリンターズS制覇がかかる(※第1回特別登録を行ったヨカヨカは出走回避)。メイケイエールは古馬との初対決となったキーンランドCで7着に敗れたが、ピクシーナイトはCBC賞2着、産経賞セントウルS2着と古馬重賞で好走している。スプリンターズSがGIとなった1990年以降、3歳の優勝馬は5頭を数えるが、メイケイエール、ピクシーナイトは歴戦の古馬を相手にGI制覇を遂げることができるだろうか。なお、メイケイエールには池添謙一騎手、ピクシーナイトには福永祐一騎手が騎乗予定だ。

★キズナ産駒初のJRA・GI制覇なるか 函館スプリントSを逃げ切ったビアンフェ

 函館スプリントSを逃げ切ったビアンフェ(セン4歳、栗東・中竹和也厩舎)は、昨年のスプリンターズSで最下位の16着に敗れており、前年の雪辱を果たすことができるか注目される。同馬は2019年の函館2歳S、昨年の葵S、今年の函館スプリントSと重賞3勝をマークしているが、いずれも逃げ切り勝ちで挙げたものだ。ビアンフェには引き続き藤岡佑介騎手が騎乗する予定だが、今回はどのような戦法で挑むのだろうか。Vなら、キズナ産駒はJRA・GI初制覇となる。

★古馬の芝スプリント重賞は牝馬が4連勝中 今年も牝馬のチャンピオン誕生となるか

 今年実施した古馬の“芝スプリント重賞”の優勝馬を見ると、9レース中5レースを牝馬が制しており、7月25日のアイビスサマーダッシュから9月12日の産経賞セントウルSまで牝馬が4連勝中だ。9月28日現在、スプリンターズSに出走可能な牝馬は、GI馬のモズスーパープレア(6歳、栗東・音無秀孝厩舎)、レシステンシア(4歳、栗東・松下武士厩舎)、昨年の3着馬アウィルアウェイ(5歳、栗東・高野友和厩舎)、前走、キーンランドC2着のエイティーンガール(5歳、栗東・飯田祐史厩舎)、同レース7着からの巻き返しを狙うメイケイエール(3歳、栗東・武英智厩舎)の5頭(※第1回特別登録を行ったヨカヨカは出走回避)。スプリンターズSは、現在実施している牡・牝混合GIレースのなかで、牝馬が最多の9勝を挙げているレース。昨年も4歳牝馬のグランアレグリアが優勝しているが、今年も牝馬のスプリンターズS優勝馬が誕生するだろうか。

★親子制覇狙う石坂公一調教師&岩田望来騎手 GI初挑戦の7歳馬ラヴィングアンサーで参戦

 通算33戦目にして今回がGI初挑戦となるラヴィングアンサー(牡7歳)を管理する石坂公一調教師には、スプリンターズSの親子制覇がかかる。同調教師の父・石坂正元調教師は2000年(ダイタクヤマト)、07年(アストンマーチャン)のスプリンターズSを制している。石坂公一調教師は今回がJRA・GI初挑戦となるが、JRA重賞初制覇をGIの舞台で遂げることができるだろうか。石坂公一調教師のレース当日の年齢は「38歳9カ月21日」で、Vなら、GI昇格以降のスプリンターズSにおける調教師の最年少優勝記録となる。なお、ラヴィングアンサーは今年2月までは石坂正厩舎に所属しており、同調教師が定年を迎えたため石坂公一厩舎に転厩した。

 また、ラヴィングアンサーに騎乗予定の岩田望来騎手にもスプリンターズSの親子制覇がかかる。同騎手の父・岩田康誠騎手は2012・13年にロードカナロアとのコンビでスプリンターズSを連覇している。岩田望来騎手のレース当日の午齢は「21歳4カ月3日」で、GI昇格以降のスプリンターズSにおける騎手の最年少優勝記録がかかるが、JRA・GI初制覇を遂げることができるか。なお、父の岩田康誠騎手は、スプリンターズSでクリノガウディー(牡5歳、栗東・藤沢則雄厩舎)に騎乗する予定だ。

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