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2021.9.5 06:30

【新潟記念予想】サンスポデスクがこの夏最も充実している騎手で中穴狙い!

パルティアーモ

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 パラリンピックの馬術競技に、高嶋活士選手と宮路満英選手が出場していた。高嶋選手は元JRAの騎手、宮路選手は元JRAの調教助手であり、ともに取材をさせていただいた経験もある。無事に競技を終えられたのは何よりだった。高嶋選手は騎手時代、障害レースの落馬事故で重傷を負い、騎手として復帰はかなわなかったが、まだ年齢的には28歳と若い。今後もパラ馬術の世界で活躍することを願うばかりだ。

 競馬においては、時として不幸なアクシデントが起こり、人馬ともに命を落とすことさえある。騎手の場合、命が助かっても高嶋選手のように再起を断念せざるを得ないケースは決して少なくない。これは日本に限らないことでもある。ただ、日本は国民健康保険が充実していることに加え、騎手クラブの積み立てによる補償なども行われていることから、不慮の事故が起きても経済的な不安は多少なりとも軽減されるものだ。

 その点、海外は医療費が高額で、不慮の事故まで対応するような保険も同様に高額なのが一般的。必然的に、大きな事故が起きると医療費も生活も支払えないというケースが生じる。そんなときに欧米で機能するのがチャリティーだ。ある意味、全ての騎手が“明日はわが身”という状況であり、現役騎手だけでなく、引退した殿堂入りクラスの元ジョッキーたちも、こうした取り組みに賛同して行動する。さまざまなイベントに名うての名手が集まるため、ファンにとっても貴重な交流の場。ウィンウィンという言葉が適切かは分からないが、プラスに働くことが多い慈善活動だと感じる。

 思えば、JRAの騎手も大きな災害のときに募金箱を持って寄付を呼びかけ、ファンが長蛇の列をなしていた。ただ、海外では興味を引くようにさまざまなチャリティーの仕掛けが施されている。ファンとの生電話を開催日に実施するとか、騎手が馬場で徒競走をするとか、見ているだけで興味深いイベントとして成立しているものが多い。コロナ禍ゆえ、いろいろと制限があって無理は望めないが、競馬界にはまだまだ多くの可能性があるように思う。

 いよいよ夏競馬もラストウイーク。8月は予想も不振だっただけに、月が変わってツキも変わる…という流れを作り出したい。新潟11R・新潟記念は(6)パルティアーモで中穴狙いといく。

 新潟コースでは【3・1・1・1】の安定感だが、このうち4走は内回り。外回りの2戦は、ともにメンバー最速の決め手で快勝している。デビュー時に468キロだった馬体重は、前走時に504キロまで成長。5歳秋にオープン初勝利を挙げた母リビアーモ、同じく5歳秋にオープン入りを果たした祖母ラトラヴィアータと同様、無理せず成長を待ちながら使ってきた成果が表れている。

 鞍上に初コンビの横山武史騎手を起用してきた点も見逃せない。今年の北海道リーディング騎手争いでは、先週の時点で2位(兄の横山和生騎手)に13勝差のぶっちぎり。今週は土曜札幌、そして日曜は新潟という日程で充実の夏を締めくくる。パルティアーモの持ち味を存分に引き出して、その存在感を改めて誇示することだろう。

 ちなみに土曜札幌、日曜新潟というスケジュールは、父の典弘騎手、兄の和生騎手も同じ。父が乗るクラヴェル、兄が乗るトーセンスーリヤは本線に狙いたい組み合わせだ。先週の札幌で実現した父子3人の上位独占も十分あるとみて勝負する。