【アイビスSD】3歳牝馬オールアットワンスが1番人気に応え快勝

2021.7.26 05:00

 サマースプリントシリーズ第3戦のアイビスサマーダッシュが25日、新潟競馬場で16頭によって争われ、石川騎乗の3歳牝馬オールアットワンスが1番人気に応えて快勝。マクフィ産駒はJRA重賞初制覇となった。2着には2番人気ライオンボスが入り3年連続の連対。一頭だけ内ラチ沿いを進んだ14番人気バカラクイーンが3着だった。

 幅員25メートルの広い芝コースで内、外に大きく分かれた3頭の追い比べ。見慣れない光景に場内が大きくどよめくなか、ゴール前で抜け出したのは51キロの3歳牝馬オールアットワンスだった。

 「外枠だったのであまり深く考えずに、彼女のスピードを信じて乗りました。斤量の味方があったとはいえ、強い牡馬相手によく勝ち切ってくれました」

 初騎乗で勝利へと導いた石川騎手が胸を張る。序盤は先行集団で進み、他馬の手綱が激しく動き始めた中盤でもまだ馬なりで絶好の手応え。最後は右ステッキに応えて外で逃げ粘るライオンボス、内ラチ沿いを走る奇襲策に出たバカラクイーンを振り切り、重賞初制覇のゴールへと飛び込んだ。

 「ライオンボスが速いことはわかっていたし、石川には『その後ろには入らず、しっかりと自分の進路を確保してほしい』とだけ伝えておいた。完璧でしたね」。現役騎手時代に“千直”で歴代最多タイの25勝を挙げた中舘調教師も絶賛するレース運びだった。

 父マクフィにJRA重賞初Vを届けた孝行娘。この日の馬体重は過去最高の448キロと、ここへきての充実が著しい。「馬の状態も本当に良かった。今回は今までのように調教を加減せず、強めに攻めることができていました」とトレーナー。レース後は競馬場から直接、ノーザンファーム天栄(福島県)に移動しており、今後の予定は状態を見ながら決められる。

 「お客さんのいる競馬場で力を発揮できて素晴らしい金メダルでした。これからどんどん成長して、もっともっと活躍してくれると思います」

 日本選手の活躍が続く東京五輪になぞらえた鞍上は、快速牝馬の豊かな将来性を確信している。まだキャリアは6戦。輝くメダルをさらに積み重ねていくはずだ。(漆山貴禎)

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■オールアットワンス 父マクフィ、母シュプリームギフト、母の父ディープインパクト。鹿毛の牝3歳。美浦・中舘英二厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は吉田勝己氏。戦績6戦3勝。獲得賞金7842万8000円。重賞は初勝利。アイビスサマーダッシュは中舘英二調教師、石川裕紀人騎手ともに初勝利。馬名は「曲名より」。

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