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2021.7.22 16:37

相沢師コラム・トレセン365日WEB版(168)~琉人からのバトンを岩田康がつなぐ・グレートバリア

24日の新馬戦でグレートバリアに騎乗予定の岩田康誠騎手

24日の新馬戦でグレートバリアに騎乗予定の岩田康誠騎手【拡大】

 つらく、長いトンネルからようやく抜け出すことができました。先週18日の福島・信夫山特別をエドノフェリーチェが7馬身差で圧勝。ウチの厩舎としては実に約5カ月ぶりの今年3勝目となりました。レース後は他の調教師や馬主さん、記者から口々に「おめでとう!」と祝福され、新人トレーナーの初勝利のようでうれしいやら、恥ずかしいやら…(苦笑)。

 それにしてもフェリーチェは強かったですね。惜敗続きのストレスを一気に晴らしてくれました。ミルコ・デムーロ騎手が乗ったゴールドシップ牝馬ということで「ユーバーレーベンみたい」と言ってくれた人もいましたが、間違いなくオープンまで行ける器だと思っています。次走は日本海S(8月21日、新潟、3勝クラス、芝2200メートル)や丹頂S(9月5日、札幌、OP、芝2600メートル)を視野に入れています。厩舎もこの調子で勝ち星を増やしていきたいですね。

 ただ、いいことばかりは続かないもの。ウチの(横山)琉人が21日の函館競馬場での調教中に落馬し、右足の腓骨を骨折してしまいました。せっかく結果が出てきて騎乗馬も集まってきたところだけに残念ですが、1カ月程度の戦線離脱で戻ってこられるのは不幸中の幸いといえるでしょう。復帰したらまた応援をよろしくお願いします。

 今週は24日函館5R(2歳新馬、ダート1700メートル)のグレートバリアが楽しみ。ちょっと気性的にはうるさいのですが、乗り味が良くいかにも走ってきそうな感じで馬っぷりもいいですね。父がホッコータルマエなのでダートは合うはずですし、距離も長い方がいいと思います。調教をつけていた琉人が騎乗予定でしたが、岩田康誠騎手に乗り替わりとなります。ルーキーからバトンを受け継いだ大ベテランがどう乗りこなしてくれるのか、期待しています。

相沢 郁(あいざわ・いくお)

 1959年6月19日生まれ。北海道出身。麻布大学獣医学部で獣医師免許を取得。98年に厩舎を開業。初年度からウメノファイバーが京王杯3歳Sを優勝し、翌年にオークス制覇。2012、13年にJRA賞優秀調教師賞を受賞。これまでにJRA重賞18勝をあげている。趣味はお酒。