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2021.7.12 16:03

【函館2歳S】レース展望

札幌芝1200mの新馬戦を2歳コースレコードで制したポメランチェ

札幌芝1200mの新馬戦を2歳コースレコードで制したポメランチェ【拡大】

 函館では土曜メインにJRAで今年最初の2歳重賞・函館2歳S(17日、GIII、芝1200メートル)が行われる。登録13頭中7頭が新種牡馬産駒と非常にフレッシュな印象だ。また、例年なら連続開催の最終週に行われているが、今年は開催3週目で馬場傾向が異なる。10番人気のリンゴアメが制した昨年は3連単57万馬券の大波乱となったが、今年はどんな結末が待ち受けているだろうか。

 ポメランチェ(栗東・牧田和弥厩舎、牝)は6月19日のデビュー戦を札幌芝1200メートルの2歳コースレコード(1分7秒9)で快勝。好スタートから後続を寄せ付けず、4馬身差の大楽勝だった。母オレンジティアラは2歳7月の小倉でデビューVを飾り、OPフェニックス賞→小倉2歳Sと連続で3着。母から仕上がり早の性質とスピードをしっかり受け継いでいる。初戦が392キロと小柄なだけに馬体の維持が鍵になりそうだが、7日には藤岡佑介騎手を背に函館Wコース5ハロン67秒6-13秒1を馬なりでマーク。調整は順調のようだ。父キングカメハメハの最終世代がいきなり重賞Vを飾るか。

 カイカノキセキ(栗東・池添学厩舎、牝)も札幌芝1000メートルを2歳コースレコード(56秒9)で制した。2、3着馬がすでに勝ち上がっているようにレベルも高かった。初戦は手綱を押してハナに立っていただけに、1ハロン延長でむしろ競馬はしやすくなるはずだ。8日の1週前追い切りでは札幌芝コース6ハロン77秒7-11秒8(馬なり)と意欲的な内容を消化。早くも“素質開花”をアピールしたい。

 リトス(美浦・高橋裕厩舎、牝)は新種牡馬シルバーステートの産駒。デビュー戦はカイカノキセキの2着に終わったが、2戦目で3馬身半差の圧勝を決めた。初戦で差す競馬も経験しており、脚質に幅があるのは大きい。

 メリトクラシー(栗東・武幸四郎厩舎、牝)もシルバーステート産駒。中京芝1200メートルの新馬戦を逃げ切り、父に初勝利をプレゼントした。過去のレース傾向としては北海道デビュー組が圧倒的に強いだけに、初の洋芝への対応などがポイントになりそうだが、クリストフ・ルメール騎手を確保したのは心強い。

 フェズカズマ(栗東・安田隆行厩舎、牡)は2歳戦線をけん引している新種牡馬ドレフォン産駒。阪神ダ1200メートルの初陣は中団待機から楽に抜け出してくる味な内容だった。今回は芝に替わるが、天皇賞・秋を制した伯父トーセンジョーダンなど近親には芝での活躍馬が多いだけに適性を秘めていて不思議ではない。

 ナムラリコリス(栗東・大橋勇樹厩舎、牝)は折り返しの未勝利戦をノーステッキでV。初戦はポメランチェから離された2着に終わったが、実戦を経験したことでレース内容が格段に上向いた。中1週続きや斤量2キロ増など課題はあるものの、上昇度は魅力だ。

 トーセンサンダー(美浦・杉浦宏昭厩舎、牡)は札幌芝1200メートルの新馬戦を1分8秒9と2歳コースレコードで勝ち上がった。1週後にポメランチェに更新されてしまったが、上位争いに加わる可能性は十分ありそうだ。

 ホッカイドウ競馬からラブミードール(北海道・角川秀樹厩舎、牝)が参戦。父は新種牡馬のコパノリッキーで、父と同じくDr.コパこと小林祥晃氏が所有している。前走の栄冠賞は8着に終わったが、デビュー2連勝のスピードは中央勢相手、初の芝でも侮れない。

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