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2021.6.16 05:31

【マーメイドS展望】ただ一頭の「初芝」馬でもチャンスがありそうな理由

交流重賞のクイーン賞2着など、20戦すべてダートで使われてきたアッシェンプッテル

交流重賞のクイーン賞2着など、20戦すべてダートで使われてきたアッシェンプッテル【拡大】

 今週の阪神メインは、牝馬限定のハンデ戦・GIIIマーメイドSです。

 ここはアッシェンプッテルに注目。ダートの競走だけを使われてきましたが、芝適性を見込んでいます。

 まず、単純に馬場状態別の成績を見ても明らかな通り、高速馬場を非常に得意としています。1800mの持ち時計も1分48秒3と非常に優秀。そのタイムを出した昨年の太秦ステークスは、追い込み脚質のため仕方なく大外をブン回す形でしたが、仮に勝ち馬ベストタッチダウンとのマッチレースだったとすれば、距離損がなくなり、こちらが1分47秒台で勝っていたはず。上がり3ハロン35秒1も、34秒台と芝並みのものになっていたでしょう。

 フォームを見てもバネの利いた走りをしており、ダートよりは芝がベターという印象です。いきなりの高速決着ではさすがに厳しいかも知れませんが、今回はその心配もいらないと思います。まだまだ時計が出ている阪神の芝ですが、2000mに関してはスタート直後とゴール直前の2回、坂を上ることもあって、そもそも速い決着になりにくいコースだからです。

 敬遠されがちの「初芝」という状況ですが、それはレースに限ったこと。牧場ではみんな芝の上を走っていますし、決して生涯初ではありません。砂をかぶって戦意喪失の可能性を含む初ダートよりも、よっぽど不安は少ないと思います。また、ダートよりも芝のレースの方が格上であるかのように扱われているのを見かけることもありますが、あくまで適性の問題。上も下もありません。別の競技であり、比較すること自体が間違っているわけです。むしろそういう偏見があるぶん、一般的に初ダートよりも初芝の方がオッズの妙味が生まれやすくなっています。適性を感じている以上、ここは買わない理由がありません。(サンケイスポーツ・岡本)