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2021.6.8 23:50

Deep開発者の「安田記念」回顧&「函館SS」展望

Deep開発者の「安田記念」回顧&「函館SS」展望

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 6日の安田記念は8番人気のダノンキングリーが勝利。悲願のGI初制覇を達成しました。

 ダービー2着などもともと能力が高かったことは当然ですが、今回はペース配分が完璧にマッチしたことが最大の勝因だと思います。ディープインパクト産駒にもさまざまなタイプが存在しますが、本馬はあまりガッチリした体型ではありません。ゲートからの加速や勝負どころでのギアチェンジなど(本来の意味での)瞬発力に乏しいタイプです。逃げたこともありますが、あくまでスローペース。しかし、無駄のないキレイなフットワークや柔らかみのある筋肉が長所で、一度スピードに乗るとそれを維持することが容易です。つまり上がり3ハロンで33秒台前半を楽にマークできるような(間違って定着している方の意味での)"瞬発力"に富んでいます。自分も距離を問わず年中、走り倒していますが、タイプとしてはダノンキングリーとかなり似ているので、このあたりのことは痛いほどよく分かっています。力的には2勝クラスぐらいの身ですが。

 今回は10秒台が1つも挟まらないという意味で緩いペースでしたが、かといって2ハロン目以降は11秒8以上もないという流れ。緩急がほとんどなかったわけです。瞬発力を生かしたい馬が、弱点の持続力をジワジワと削がれるなか、こちらは最低限の消耗でラストの直線を迎えられたという形。つまりマイル戦でありながら、中距離戦っぽい走り方をできたのが勝因でしょう。今回が初騎乗だった川田騎手は、競走馬のそのあたりの身体的特徴をつかむのが非常に得意なように映ります。

 以上はあくまで個人の見解ですが、本馬が勝った全6戦はレースラップに10秒台が1つもなかったという共通点があるなど、過去の事実とも矛盾が生まれませんし、大きく外れてはいないと思います。とすると、やはり中距離がベターであることは間違いないはず。昨年は原因不明の大敗となった秋の天皇賞あたりが、次の馬券的な狙い目になるでしょう。

 GIはしばらくお休み。今週の日曜(13日)にはGIII函館スプリントステークスが行われます。今年はオリンピックの影響で札幌競馬場での開催です。

函館スプリントSの特別登録馬柱(想定騎手入り)はこちら

 最近はJRAさんもかなり工夫されているようで、開幕週といっても必ずしも内の先行馬が有利というわけではなく、フェアな状態で始まることも多くなった印象があります。ただ、馬場状態はフタを開けてみないと分からない部分が多いので、あくまでコース適性の高そうな馬を選ぼうと思います。札幌の特徴はなんといっても曲線が占める割合が多いということ。コーナーでもスムーズに加速できるタイプが断然有利となります。

 そこで推奨したいのがミッキーブリランテ。過去レースを見ていると、促されずとも3~4コーナーにかけて追い上げるレースが多くあります。ただ、その反面、集中力に欠けるようで、直線が長いとラストはやめてしまうようなところもあるようです。馬柱の出走履歴で、競馬場・コーナー通過順位・着順などを見渡していても、そういう特徴はなんとなく伝わってきます。


ミッキーブリランテが走った昨年の中京記念。競馬予想ツールDeepのカスタマイズ馬柱でレースラップや戦況も表示させたもの(一部を抜粋)

 その最たるものが昨年の中京記念です。3~4コーナーを馬なりで追い上げ、直線では早々と先頭。0秒3差の5着に残ったものの、ラップを見れば分かる通り最後はバッタリと止まっています。やはりもっと忙しい舞台の方が合うイメージ。

 1200mに関しては一度だけ走って10着ですが、GIだったうえに重馬場ならまったくの参考外。レコード決着だった今年の阪急杯(1400m)でも先行できたように、スピード負けすることはまずなさそう。また、前記の中京記念は最終週で時計が掛かっていましたが、1400m地点を1分20秒2とかなりの好タイムで通過。荒れ馬場を苦にしないパワーも兼備しているだけに、初めての洋芝もむしろ歓迎でしょう。今回はほぼすべての条件が、本馬の個性にピッタリと考えています。(Deep開発チーム・岡本)

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