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2021.5.26 06:01

【日本ダービー展望】皐月賞組では困難?エフフォーリアを逆転できる「別路線組」

競馬予想ツール「Deep」の馬柱で、タイムトゥヘヴンの5走前を押したときに現れる画面の一部

競馬予想ツール「Deep」の馬柱で、タイムトゥヘヴンの5走前を押したときに現れる画面の一部【拡大】

 23日のオークスは3番人気のユーバーレーベンがV。新馬戦以来となる勝利で3歳牝馬の頂点に立ちました。

 スタートも決まり、非常に楽な感じで中団を確保。前はやや速かったうえに肉弾戦ともいえるポジション争いが繰り広げられるなか、こちらは内めをゆったりとロスなく追走できました。向こう上面では自然と外へ持ち出すスペースも生まれ、3コーナー手前からの下り坂を利用して無理なく進出を開始。見ている側としても、この時点で勝ったかなと思えるほどでした。距離適性や地力は当然ながら、すべてが向いたことでつかんだ完璧すぎる勝利だったと思います。

 さて、ここからは"タラレバ"のお話です。言っても仕方がない状況でタラレバを持ち出すのは御法度ですが、未来の馬券にとってはこのプロセスが極めて重要。

 スムーズであれば、勝ちまではなくともソダシの馬券内は十分にあったでしょう。前記の通り、今回は先行勢にとってあまりにもキツい展開。先手を取り切ったことでスムーズに運べたクールキャットでさえ大敗したほどです。その直後で接触するようなシーンもあり、ムキになっていたソダシにとってはなおさら厳しい状況で、直線へ向いたころには完全に失速するかと思われました。しかし、そこからまさかの盛り返しでいったんは先頭に並びかけようかという勢い。距離も合わなかったはずで、改めてその能力を見せつけられました。1600mから2000mぐらいまでの距離、かつ持ち味のしぶとさを発揮できる流れという条件であれば、牡馬を含めても世代最強クラスの力を持っていると思います。さすがに1敗しただけでは人気を落とさないかも知れませんが、次走は少しだけおいしいオッズが期待できるかも知れません。

 30日には東京競馬場で日本ダービーが開催されます。

 無敗で1冠目を制したエフフォーリアに注目が集まります。皐月賞の回顧でも書いた通り、この馬にとっては東京2400mへの舞台替わりは歓迎と思われ、逆転は難しいでしょう。

 となると別路線組。ただ一頭、桜花賞からのサトノレイナスにチャンスがあるとみました。その前走は距離、展開ともに絶好だったソダシをクビ差まで追い詰めました。しかも完全に距離不足、大外枠の不利があってのもの。馬体や調教タイム、どの観点から見てもダービー馬にふさわしい競走馬だと思います。枠順は気になりますが、エフフォーリアに劣らないどころか、現時点ではこちらを上位に取る予定。

 ほぼこの2頭でいくつもりですが、もう1頭、大穴でタイムトゥヘヴンを絡めようと思っています。中距離から一度マイル路線に切り替えてからのクラシックディスタンスということで、馬券的にはいかにも嫌われそうなところ。しかし、体つきやフォームから、本来は中距離以上に適性があるとみています。

 実際に、2番手で非常にスムーズな競馬ができた5走前(中山芝2000m)には破格のタイムで後続をぶっち切っています。未勝利戦とはいえ、その走破時計は同日に開催されたホープフルSの2着馬オーソクレースと同じです。ペースは似たようなものでしたし、直線で完全に抜け出してラストは遊びながら走っていたほど。距離を持たせる下地はあり、力も間違いなくGI級でしょう。この馬の関係者コメントにたびたび出てくるように、要はメンタルの問題だと思われます。相手は強力ですが、うまく能力を出し切れば、少なくとも上位争いは可能なはず。1口が1万9000円(2000口)の本馬がダービーを取るという夢物語も決してあり得ない話ではないと思います。(サンケイスポーツ・岡本)