中央競馬:ニュース中央競馬

2021.5.24 18:19

【日本ダービー】レース展望

昨年のコントレイルに次ぐ史上8頭目の無敗での2冠制覇を目指すエフフォーリア

昨年のコントレイルに次ぐ史上8頭目の無敗での2冠制覇を目指すエフフォーリア【拡大】

 東京では30日に競馬の祭典、第88回日本ダービー(GI、芝2400メートル)が行われる。

 2018年に日本で生まれたサラブレッド7398頭の頂点を決める大一番。夢の舞台で今年、戴冠の最短距離にいるのが無敗の皐月賞馬エフフォーリア(美浦・鹿戸雄一厩舎、牡)だ。

 昨夏に札幌でデビュー。4分の3馬身差でしっかり勝ち切ると、続く百日草特別(1馬身4分の1)、共同通信杯(2馬身半)とクラスが上がるほどに2着との着差を広げて勝ち進み、前走の皐月賞も好位4番手から力強く抜け出し、2着タイトルホルダーに今年を含めた前10回で最大着差となる3馬身差をつける強さを発揮してGIタイトルを獲得した。その後は短期放牧を挟み、順調に追い切りを消化。デビュー戦から手綱を取り続ける横山武史騎手とのコンビネーションは抜群で、父エピファネイア、母の父ハーツクライという血統背景から400メートルの距離延長も大歓迎だろう。死角の少ない本命馬として、昨年のコントレイルに次ぐ史上8頭目の無敗での2冠制覇を目指す。

 牝馬サトノレイナス(美浦・国枝栄厩舎)の参戦も大きなトピックだ。阪神ジュベナイルフィリーズ(ハナ差2着)、桜花賞(クビ差2着)と牝馬同士のGI2戦ではいずれもソダシの後塵を拝したが、陣営は「マイルでは距離不足」と見立てており、距離が延びる今回はあえてオークスを見送り、牡馬相手のビッグチャレンジに踏み切った。頼もしいのはこちらもデビュー戦から手綱を取り続けるC・ルメール騎手の存在。加えて父ディープインパクトの産駒は2018年(ワグネリアン)、19年(ロジャーバローズ)、20年(コントレイル)と目下3連勝でもある。07年ウオッカ以来、史上4頭目の牝馬戴冠を遂げる可能性も十分だ。

 シャフリヤール(栗東・藤原英昭厩舎、牡)は共同通信杯で3着とエフフォーリアに敗れたが、続く毎日杯を1分43秒9という驚異的なレコードタイムで制覇。キャリア3戦とまだまだ伸びしろ十分で、皐月賞馬アルアイン(父ディープインパクト)の全弟と血統的なスケールもGI級。コンビ復活の福永祐一騎手が潜在能力をフルに引き出すようだと、エフフォーリア逆転も夢ではない。

 グレートマジシャン(美浦・宮田敬介厩舎、牡)は毎日杯でシャフリヤールにクビ差2着と、こちらもレコードで駆け抜けた。2走前のセントポーリア賞の勝ちタイム(1分46秒5)は2週後に行われた共同通信杯(1分47秒6)より1秒1も速く、脚力は世代屈指と言っていい。今回は距離が延びるだけに、初コンビとなる戸崎圭太騎手の手腕に期待がかかる。

 ワンダフルタウン(栗東・高橋義忠厩舎、牡)は5カ月の休み明けで挑んだトライアルの青葉賞を制し、京都2歳Sに次ぐ重賞連勝を飾った。着差はわずかにハナ差だったが、当時は蹄(ひづめ)の不安明けで仕上がり途上だったことから、叩いた上積みは十二分に見込める。スッと好位を奪い、しまいもしぶとく脚を使える抜群のレースセンスを武器に、青葉賞組初のVを目指す。

 皐月賞2着のタイトルホルダー(美浦・栗田徹厩舎、牡)は弥生賞V、東京スポーツ杯2歳S2着など昨秋から王道路線で常にハイレベルなパフォーマンスを見せてきた。先行して自分のペースに持ち込むレーススタイルを確立しており、その経験値の高さをここでも発揮しそうだ。

 同3着ステラヴェローチェ(栗東・須貝尚介厩舎、牡)は昨年暮れの朝日杯フューチュリティSでも小差の2着に食い込んでおり、GIのタフな流れが合うタイプ。昨年、不良馬場のサウジアラビアロイヤルCを快勝しており、馬場不問の強みもある。

 同4着アドマイヤハダル(栗東・大久保龍志厩舎、牡)はユーバーレーベンでオークスを制したM・デムーロ騎手と新たにコンビを組む。流れに応じて自在に立ち回れるレースセンスを武器に、ここも一発を狙う。

 同5着ヨーホーレイク(栗東・友道康夫厩舎、牡)は川田将雅騎手との初コンビで参戦。デビューから5戦全てでメンバー最速の上がり3ハロンをマークしており、末脚の持続力はピカイチだ。新パートナーがどう持ち味を引き出すか、注目が集まる。

 1月の京成杯の覇者グラティアス(美浦・加藤征弘厩舎、牡)は皐月賞では直線入り口で他馬と接触する不利があり、6着に敗れたが、もともと陣営はダービーをピークにもっていくローテーションを描いていた。新コンビの松山弘平騎手のアシストで上位を目指す。スプリングS優勝のヴィクティファルス(栗東・池添学厩舎、牡)は好走の反動か、皐月賞では9着と伸びを欠いたが、東京では共同通信杯で2着に食い込んでおり、反撃の余地はある。きさらぎ賞勝ちのラーゴム(栗東・斉藤崇史厩舎、牡)は皐月賞で13着と末脚不発に終わったが、左回りに替わるのは歓迎だ。武豊騎手に手綱が戻る皐月賞7着のディープモンスター(栗東・池江泰寿厩舎、牡)は2200メートルで2戦2勝だけに、400メートルの距離延長はプラスに働く。

 レッドジェネシス(栗東・友道康夫厩舎、牡)は京都新聞杯を力強く差し切り、重賞初制覇。今回は横山典弘騎手が騎乗予定でエフフォーリアに乗る息子・武史騎手との父子対決にも注目が集まる。バジオウ(美浦・田中博康厩舎、牡)はトライアルのプリンシパルSを勝って出走権を獲得。【2・1・0・0】の東京で上位を目指す。

 マイルのニュージーランドTを5馬身差で圧勝したバスラットレオン(栗東・矢作芳人厩舎、牡)はNHKマイルCでよもやの落馬競走中止。距離延長が大きな課題となるが、レースの流れの鍵を握る一頭となる。タイムトゥヘヴン(美浦・戸田博文厩舎、牡)はNHKマイルC(6着)で直線で不利があったが、こちらも距離延長への対応がポイントとなる。

★日本ダービーの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
★【日本ダービー】2018年生まれの3歳馬7398頭の頂点に立つのは!?競馬の祭典の注目点はこちら!