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2021.5.13 05:00

【ヴィクトリアM】打倒グランへ!レシステンシア最速追い

レシステンシアは栗東坂路でラスト1ハロン11秒7の鋭いフィニッシュ。調教評価は最高の『S』となった

レシステンシアは栗東坂路でラスト1ハロン11秒7の鋭いフィニッシュ。調教評価は最高の『S』となった【拡大】

 マイル女王決定戦・ヴィクトリアマイルの追い切りが12日に行われた。2年前の2歳女王レシステンシア(栗東・松下武士厩舎、牝4歳)は、滋賀県・栗東トレセンの坂路で調教助手を背にラスト1ハロン11秒7と、GIの最終追い切りでの自己ベストで調教評価は最高の『S』。コンビ再結成の武豊騎手(52)=栗東・フリー=に導かれ、打倒・グランアレグリアを目指す。枠順は14日に確定する。

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 かつての2歳女王が、復権へ万全の態勢を印象づけた。快速馬レシステンシアが、栗東坂路をスピード感たっぷりに駆け上がる。見届けた松下調教師が、納得の表情で切り出した。

 「(4ハロン)53、54秒くらいでしまいサッと気合をつける指示でしたが、申し分ない動きでした。この春はずっといい状態をキープできています」

 序盤から調教助手としっかりと折り合いをつけつつ、1ハロン14秒8-13秒7でゆったりと馬場の真ん中を駆け上がる。徐々にギアを上げると、鞍上の手綱は最後まで動かないまま4ハロン52秒9でフィニッシュ。馬なりでマークしたラスト1ハロン11秒7は、GI6戦目にして最終追い切りでの自己最速。めりはりの利いた走りからは精神面の充実ぶりもうかがわせ、調教評価は最高の『S』となった。

 前走の高松宮記念は、初めての1200メートルや重馬場など厳しい条件のなか、クビ差2着。先手か番手から押し切ってきた2走前までと違い、4コーナー7番手から末脚を伸ばしたのは収穫だった。1200メートルを走った後のマイル戦となる今回は折り合いが鍵だが、「1200メートルで出していって前のポジションを取ったなら行きたがるかなと思いますが、(前走で騎乗した)浜中騎手が、次のことを考えて出たなりで競馬してくれたので、心配していません」と指揮官。脚質に幅が出た“ニュー・レシステンシア”が、追い切りで見せた切れ味を発揮するシーンが期待できそうだ。

 現役最多のGI4勝を誇るグランアレグリアとは昨秋のマイルCS(8着)以来、2度目の対戦。当時は骨折による6カ月の休養明けで0秒8差つけられたが、年明け3走目の今回は「体ができてきて、精神面にもゆとりができてきた」と、態勢が整っている。

 打倒・グランに向けて松下調教師が「(マイルCSから)どれだけ差が縮まったか見てみたい」と意欲を示せば、5戦ぶりにコンビを組む武豊騎手も「(相手は)すごい馬だと思いますが、あまり意識してもしようがない。レシステンシアも勝つときはすごく強いし、自分のレースに徹したい」と持ち味を生かすことに集中している。

 グラン1強だなんて、とんでもない。快走2歳女王が、名手を背に2つめのGIタイトルへ。絶好のコンディションを誇る府中のターフで、有り余るスピードを見せつける。(斉藤弘樹)

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