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2021.5.12 04:55

【矢作芳人調教師 信は力なり】バスラット日本ダービーに照準

バスラットレオン

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 あまり振り返りたくはないが、NHKマイルCについて。バスラットレオンは本当に状態が良かった。アクシデントや故障は往々にして状態が良い時に起こる。

 前走ニュージーランドTではゲート内の駐立があまり良くなかったが、今回は良かったことで逆に反応が良く、馬が前向きになり過ぎた。それも競馬である、あの大きなつまずきは誰も責めることができない。馬券を買って応援してくれた方には大変ご迷惑をおかけした。それは次走以降取り返してもらえるように頑張るしかないが、幸いなことに人馬ともに無事であった。レースをしていないので馬は元気いっぱい、次走は競馬の祭典日本ダービーに向かいたいと考えている。

 ホウオウアマゾンは朝日杯のレース後、後肢がひどい跛行を見せた。一時はこのまま引退かもと思ったほどだ。その後牧場や厩舎スタッフの努力でアーリントンCを勝つまでに回復してくれたが、やはり時間的に完全回復には至らなかったようで、走りのバランスが悪かった。騎乗した武豊も能力を絶賛してくれた。必ずGIクラスになる馬だと思うので、こちらは大事を取って秋まで休養して巻き返していきたい。

 5月6日には大山ヒルズに赴いて、コントレイルの状態を確認してきた。その時の馬体重は486キロ、とても順調で元気、脚元の不安もない。今後は6月2日に栗東に帰厩させて予定通り宝塚記念に向けて仕上げていく。香港のQEIICを快勝してくれたラヴズオンリーユーは帰国後少し疲れが出た。こちらは宝塚を回避して秋の米国ブリーダーズC遠征に備えようと思っている。

■矢作芳人(やはぎ・よしと) 1961(昭和36)年3月20日、東京生まれの60歳。父は大井競馬の矢作和人元調教師。開成高を卒業後、豪州での修業を経て84年に栗東トレセンへ。厩務員、調教助手を経て2005年に厩舎開業。11日現在、JRA通算701勝、重賞49勝(うちGI13勝)。ほかに海外GI3勝、交流GI3勝。