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2021.5.4 04:59

【俺のチェックポイント】バスラットレオン番手から決め手発揮

バスラットレオンは1週前追い切りで自己ベストを更新するなど絶好調。今なら番手からでもひと味違う決め手を発揮しそうだ

バスラットレオンは1週前追い切りで自己ベストを更新するなど絶好調。今なら番手からでもひと味違う決め手を発揮しそうだ【拡大】

 3歳春のマイル王決定戦・NHKマイルCの初日は、大阪サンスポの長田良三記者が栗東トレセンでニュージーランドT勝ち馬バスラットレオンに注目した。逃げたときは3戦3勝だが、2番手以降で進めた場合は【0・0・2・2】と成績に明暗。前走で逃げた馬が他に2頭いるメンバーで勝ち負けに持ち込めるのかどうか、展開面を含めて可能性を探った。

 ぜひ、取材しておきたい馬がいた。1勝クラスで2馬身半差、ニュージーランドTで5馬身差と、逃げて連勝しているバスラットレオンだ。着実にステップアップが感じられる一方、7戦の内容を吟味すると、3勝はいずれも逃げ切り。2番手以降に控えると3着2回、4、6着が1回ずつと大崩れこそないものの、もどかしい結果に甘んじているからだ。

 今回は直線が広くて長い府中のマイル戦。しかもピクシーナイト、ルークズネストと前走で逃げた馬が他に2頭おり、先手争いが激しくなる可能性もある。それでも先手にこだわるのか、番手で進めても勝ち負けに持ち込めるのか…。疑問を解消するべく、矢作厩舎に向かった。まずは、状態面の確認から。

 「今までやってきた中でも一番いい状態で来ています。(カイバも)バリバリ食べているし、全く心配はしていません」

 笑顔の武村助手から好感触が伝わってくる。前走はハナを奪うと、2ハロン目以降は淡々と11秒台を刻んだ。前半1000メートル通過58秒5のよどみない流れに持ち込み、4コーナーで追い出されると後続との差は広がる一方。上がり3ハロンをメンバー最速の34秒6でまとめ、最後は流す余裕まで見せた。「強かった。展開に恵まれた面はあるけど、直線は突き放してくれたから」と同助手。さて、ここから本題だ。先手争いはどう対応するの?

 「ムキになって行く馬ではないですからね。乗っている方としては折り合い面に苦労はしないし、好位からでも折り合えると思う」

 ハナを切れれば文句なし。先手を主張する馬がいれば、行かせて番手で脚をためる構えか。これまで2番手以降で進めた場合は決め手を欠いているが「(2戦目まで走った)札幌から帰ってきたときに、疲れがピークにきていた。脚のむくみが全然引かなかった」と振り返る。唯一、掲示板を外した昨秋の京都2歳S6着は調子が戻っていなかった様子。以降、GI・朝日杯FS4着、GIII・シンザン記念3着と、2~3番手から掲示板を確保した。今回は、1週前追い切りで自己ベストの栗東坂路4ハロン50秒5をマークし、絶好調。今なら、番手からでもスカッとした決め手を発揮できるかもしれない。

 「(体は)ムキムキになっています。中山向きではあるけど、東京のスピード決着にも対応できると思う。長くいい脚を使えるタイプだからね」

 武村助手の言葉に、自信が満ちあふれていた。2、3番手追走から、前走で見せた上がり最速の末脚を発揮すれば…。3連勝での頂点奪取も、十分にありそうな気がした。 (長田良三)

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