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2021.5.3 18:10

【NHKマイルC】レース展望

朝日杯FSをレコードで制したグレナディアガーズがメンバー唯一のGI馬としてNHKマイルCに挑戦する

朝日杯FSをレコードで制したグレナディアガーズがメンバー唯一のGI馬としてNHKマイルCに挑戦する【拡大】

 東京競馬場での5週連続GIの最初を飾るNHKマイルC(芝1600メートル)が9日に行われる。3歳マイル王決定戦として定着しているが、過去にはエルコンドルパサー(ジャパンC、凱旋門賞2着)、クロフネ(ジャパンCダート)、キングカメハメハ(日本ダービー)がマイルの枠を飛び越える活躍を見せた。近年では、一昨年の勝ち馬アドマイヤマーズが同年の香港マイルを制しており、注目の戦いだ。

 中心となるのが、朝日杯フューチュリティSを勝ったメンバーただ一頭のGI馬グレナディアガーズ(栗東・中内田充正厩舎、牡)だ。その朝日杯FSでは1分32秒3の2歳コースレコードをマークした。高速決着は大歓迎で、この時期の速い時計が出やすい東京の芝はぴったりだろう。始動戦の前走ファルコンSで2着に負けてしまったが、昨年のラウダシオンもこのレース2着から本番を制しただけに心配はいらない。能力とスピードは文句なしだけに、あとは3戦して2、4、2着と未勝利の左回りを克服できるかどうかがポイントだ。

 バスラットレオン(栗東・矢作芳人厩舎、牡)は新馬を勝って以降、朝日杯FS4着などもう一歩のレースが続いていたが、自己条件に戻って古川奈穂騎手と臨んだ2走前を楽勝して勢いがついた。デビュー戦1着以来となる藤岡佑介騎手とのコンビで挑んだ前走のニュージーランドTは5馬身差の圧勝。逃げて上がり最速をマークする完全勝利だった。逃げたときは3戦3勝の強さ。それだけに控える形になったらどうなのか。展開が重要になる。

 同厩舎のホウオウアマゾン(牡)も今年初戦となったトライアルのアーリントンCで重賞初制覇を飾り、ムードはすこぶるいい。中2週のタイトなローテーションにもかかわらず、4月29日には栗東CWコースで7ハロン95秒0-12秒4の猛時計を併せ馬でたたき出しており、疲れの心配はなさそうだ。スピード決着にも道悪にも対応できるオールマイティーぶりも頼もしいかぎり。右足甲の骨折から復帰した1日にいきなり2勝の活躍を見せた武豊騎手との初コンビで、ビッグタイトルを狙う。

 ルークズネスト(栗東・浜田多実雄厩舎、牡)は前走のファルコンSを1分20秒1のレースレコードで逃げ切り、スピードを証明。グレナディアガーズも破ったことで、一躍GIの主役候補に浮上した。東京コースは未経験だが、同じ左回りの中京で【1・2・0・0】の実績ならチャンスは十分ある。

 東の大将格はシュネルマイスター(美浦・手塚貴久厩舎、牡)だ。デビュー2連勝で臨んだ前走の弥生賞では、のちの皐月賞2着馬タイトルホルダーに迫る2着。2000メートルの距離が微妙に影響した可能性もあるが、手塚調教師は「休み明けで馬体が太かった」と敗因を分析。この中間は活発な動きを見せており、「数字こそ前走とあまり変わらないけど、馬体がグッと引き締まり、シルエットが変わっている」と持てる能力を存分に発揮できる状態にあるようだ。父キングマンはセントジェームズパレスSやサセックスSなど3歳時に欧州でマイルGIを4連勝して引退した名馬で、血統背景も魅力十分。2001年のクロフネ以来20年ぶりの外国産馬のVなるか。

 前週の天皇賞・春を制した福永祐一騎手が手綱を取るシンザン記念優勝馬ピクシーナイト(栗東・音無秀孝厩舎、牡)、復活を狙ってマイル路線に矛先を向けてきたランドオブリバティ(美浦・鹿戸雄一厩舎、牡)も有力。牝馬では桜花賞で不利を受けて消化不良の15着だったソングライン、アネモネSを快勝したアナザーリリックの美浦・林徹厩舎が送り込む2頭も実力は確かで侮れない。

★NHKマイルCの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載