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2021.4.21 04:48

【田辺裕信ゆる~い話】馬の「汗」見極めるには

田辺裕信騎手

田辺裕信騎手【拡大】

 今週は夏日が続くと予報されて、いよいよ暑い季節になってきました。この時季になると、馬も汗をかく姿が多く見受けられます。馬の汗というと、イレ込み加減を見極めるひとつの要素となるようです。

 確かに、イレ込んだ状態になると発汗する馬はいますし、緊張した状態になると汗をかく馬もいますが、必ずしも「汗=イレ込み」というわけではありません。

 気温が高いために汗をかいている場合もありますし、体を動かして汗をかくケースもあるでしょう。ただ、基本的に汗は、人間同様に体温を調整するためで、逆に暑い時季に汗を全くかかないとなると熱中症など不安を感じます。

 汗といっても馬の場合は、流れて滴り落ちるようなものと、おなか回りや後肢の内側、あるいは首などに白く泡のようになっているものがあります。白い泡の汗が好意的に捉えられたりすることもあるようですが、実際は違うと思います。

 白い泡が見られるところは、おなかならゼッケン、後肢なら左右の後肢同士、首なら手綱と擦れています。汗が何かと擦れることによって、白く泡状に変化しているのです。汗の状態での違いはないと思います。

 暑くなるこの時季は、温度変化も激しく、発汗している馬も増えてきます。レースで騎乗する際にも、余程の発汗でない限り、気にすることはないかもしれません。

 馬の状態を見極めるときには、発汗だけではなく、その日の天気や気温なども考慮して、馬の姿をみることが大事だと思います。(JRA騎手) ※隔週水曜日掲載