中央競馬:ニュース中央競馬

2021.4.16 04:58

【皐月賞】11年目のビッグチャンス!嶋田純次GI初騎乗

アサマノイタズラとコンビを組む嶋田騎手。亡き父への思いも胸に、11年目で初めてGIに騎乗する

アサマノイタズラとコンビを組む嶋田騎手。亡き父への思いも胸に、11年目で初めてGIに騎乗する【拡大】

 11年目で巡ってきたビッグチャンスに胸が高鳴る。スプリングS2着馬アサマノイタズラとコンビを組む嶋田純次騎手(28)=美・手塚=は亡き父との思い出、師匠らへの感謝を胸に初のGIに臨む。

 

 デビュー前から素質を感じていたアサマノイタズラの手綱を、師匠の手塚調教師が初戦から任せてくれた。2走前の水仙賞では嶋田本人も認める失敗の騎乗で4着。それでも師匠は星野壽一オーナーに頼んでコンビ継続となり、前走のスプリングSで2着。本番へのチャンスをつかんだ。

 「成長力がすごい。失敗してもチャンスをいただけて、手塚先生と星野オーナーに感謝です」

 嶋田騎手はもともとプロを夢見るサッカー少年で、競馬のことは知らなかった。ただ、祖父の家に行く途中、千葉県白井市にあるJRA競馬学校の前を通るたび、父から「体が大きくならなかったらここを受ければいい」と言われたという。中学生になり、プロサッカー選手になるのは厳しいと感じ始めたころ、改めて父からジョッキーの仕事を薦められた。

 「競馬とは無縁の父がなぜかジョッキーを薦めてくれた。ジョッキーになって良かったし、今でもこれしかないと思う」

 父、康一さんはがんを患い、4年前に49歳の若さで他界。亡くなる間際に「俺、GI勝つから」と約束した。重賞未勝利でGIに乗ったことがないのに、思わず言葉に出た。そのGI騎乗のチャンスがついに巡ってきた。

 「母、兄、祖父らも喜んでくれた。いい結果が出せれば、こんなに幸せなことはない。手塚先生にもお世話になってばかり。恩返しをしたい」

 待ちに待った大舞台。満身の騎乗で、天国の父との約束、お世話になった師匠とオーナーへの恩返しを果たす。(板津雄志)

★手塚調教師からエール…「200万円の追加登録料を払って、嶋田を乗せてくれるオーナーに感謝です。GI初騎乗だからといって気後れしないでいい。気張ってこい」

★皐月賞の出馬表はこちら 調教タイムも掲載